toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

芸術の価値

「ヴェネツィア派の誕生」と歴史的リアリズムの現代的意味(改訂版‐3/3)

[副 題]検察・記者クラブメディア・清和会等偽装右翼ら“勘違い”既得権益連合へのレクイエム <注記>当内容関連の(1/3)、(2/3)は下記を参照乞う。 (1/3)⇒ http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20100226 (2/3)⇒ http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20100…

「ヴェネツィア派の誕生」と歴史的リアリズムの現代的意味(改訂版‐2/3)

(プロローグ) 『啓蒙とは人間が自分のせいで止(とど)まっている未成年(未成熟)状態から脱却することである』(イマニュエル・カント) …これは、フ ランス革命が勃発するより前にイマニュエル・カントが与えた啓蒙の定義。それは「他者(規則・法制など…

「ヴェネツィア派の誕生」と歴史的リアリズムの現代的意味(改訂版‐1/3)

【エピローグ画像】Venetian Glass ・・・この画像は、http://www.southworksantiques.com/main.cfm?galleryON=1&galleryID=9より <注記>当記事は初出(2005-03-16、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050316)を加除・補筆したものである。 第一章「オラ…

グリーナウエイの映画『レンブラントの夜警』(R指定)/「漆黒の闇」を凝視するレンブラントの眼

(副題)[民主主義の危機]“仏革命前夜の王権”と化す福田アわわわわ〜政権と新東京(石原)銀行に潜む「漆黒の闇」 <注記1> 「福田アわわわわ〜政権」の意味については、下記記事(★0)を参照乞う。 ★0 2007-12-10付toxandoriaの日記/福田総理『あわわわわ…

フラ・アンジェリコの崇高美が照射する「日本に残るナチス的な病理」

【画像】 フラ・アンジェリコ(Fra Angelico/1387-1455) 『受胎告知』 1430年代後半フレスコ画サンマルコ修道院フィレンツェ 「The Annunciation 」late 1430s fresco 150×180cm Museo di San Marco 、Florence Il Cantar Lontano a Milano. Basilica di S…

デューラーの「イタリアへの憧憬」と美しい国

フラ・フィリッポ・リッピ(Fra Fillipo Lippi/1406-1469) 『聖母子と二天使』 ca1465 「Madonna with the Child and two Angels」 95ラ62cm tempera on wood Galleria degli Uffizi 、 Florence またまた、「価値観外交を推進する議員の会」のピンチヒッタ…

“形象不可能なるものの形象への降臨、受胎告知図”からの反照

<注>この記事は[2006-05-29付、“形象不可能なるものの形象への降臨、受胎告知図”についての考察]へのコメント&レスなどを纏めて、新しい記事としたものです。[2006-05-29]の記事(http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060529)と併せてお読みください。 ・…

“形象不可能なるものの形象への降臨、受胎告知図”についての考察

【画像】カルロ・クリベリ『聖エミディウスがいる受胎告知図』 「The Annunciation with St.Emidius」 1486 Oil on wood transferred to canvas 207 x 146.5 cm National Gallery 、 London ・・・お手数ですが、大きな画像は下記URL★をクリックしてご覧くだ…

『映画ダヴィンチ・コードの謎?』のもう一つの意味

【画像】プッサン『アルカディアの羊飼いたち』 Nicolas Poussin(1593-1665)「The Shepherds of Arcadia」 1638 935ラ665cm Oil on canvas Louvres Paris 、France・・・大きな画像は下記URL(★)をクリックしてご覧ください。 ★http://www.abcgallery.com/…

『バーゼルにおけるホルバイン展』のご案内

【画像】Holbein Hans d.J.(1497-1543)『Erasmus』1523 Oil on wood 42 x 32 cm Musee du Louvre, Paris ・・・お手数ですが、大きな画像は下記URL(★)をクリックしてご覧ください。 ★http://www.abcgallery.com/H/holbein/holbein11.html・・・・・ mioromeoさ…

イタリアにおける「大ラファエロ展」、その現代的意味を考える

【画像】ラファエロ『ひわの聖母』Madonna with the Goldfinch. c.1506. Oil on panel. Uffizi Gallery, Florence, Italy ・・・お手数ですが、大きな画像は下記のURL(★)をクリックしてご覧ください。 ★http://www.abcgallery.com/R/raphael/raphael22.htm…

映画『単騎、千里を走る』に見る『小泉劇場一座』の劣悪な品性

中国の張芸謀(チャン・イーモウ/『HERO、http://www.kanlema.com/inpaku/chinamovie/chinamovie03.html』、『LOVERS、http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/6254.html』など)がメガフォンを取り、日本を代表する名優・高倉健が主演する映画『単騎、千里を…

「フランドル=イタリア交流史」に見るグローバリズムの原像

●この記事は、HP『レンブラントの眼、ブラウン版』の掲示板(http://mypage.odn.ne.jp/home/rembrandt200306)上での「mioromeoさま」と「toxandoria」のコメントの遣り取り(セレンディピティ?)をそのまま再録したものです。敢えて双方の記述内容の要約は…

本郷 新『わだつみ像』がある晩秋の風景(札幌・宮の森周辺)

晩秋の空気に包まれた北海道(札幌)から帰ったばかりです。札幌・宮の森の小高い丘の上にある「本郷新・彫刻美術館」が色鮮やかな赤や黄色の枯葉の森にひっそりと佇んでおり、これがとても印象に残りました。ここには有名な二体の「わだつみ像」の一つがあり…

レンブラント『屠殺された牛』と民主主義のリアリズム

<注>レンブラント『屠殺された牛』の大きな画像は、お手数でも下記のHP記事(★)をクリックしてご覧ください。★「レンブラントの眼、日記8/風車小屋の光と影/レンブラントの『精神のリアリズム』」 http://www1.odn.ne.jp/rembrandt200306/nikki8.htm ・…

「オランダの光」の伝説(second revised、2/6)

●人類が地球上に存在するかぎり、「戦争と平和」は人類の永遠の課題としてあり続けます。しかし、仮に人類が滅亡した暁には、それらのことは存在する意義がありません。それは、一切の人間が死に絶えてしまった地球上で高度に発達した「情報」と「コンピュー…

「オランダの光」の伝説(second revised、1/6)

●ある国や地方には、その地域の風土に特有の個性的な光や独特の空気や臭いのようなものが漂っています。そのような個性を醸し出す作用の主役として、先ずその地域の自然環境を挙げることができます。ベラ・バラージュやケネス・クラークによれば、長い歴史を…

映画『レンブラントの夜警』(仮称)が、2006年に公開されます

・・・イギリスの鬼才、映画監督P.グリーナウエイ(Peter Greenaway/1942〜 )の最新作『レンブラントの夜警』(仮称)が制作中で、日本では2006年に公開予定です。 ・・・P.グリーナウエイの最近作では『ピーター・グリーナウエイの枕の草子』(緒方拳、吉…

「EU憲法ノン」の波紋・・・自省の欧州、自賛の米国、米国追従の日本

たしか「EU憲法=ノン」の第一報を知ったときのアメリカ政府関係者たちの“感想”は、EU型の“新自由主義”への反発が予想以上に大きかったことを率直に受け止めて、今後の米欧関係へのマイナス面の波及を懸念するものであったはずです。このことは日本のマスコ…

レンブラント・バロックが教えるもの(2/2)

<注>この記事はB/Nです。(posted 2004.3.2 News-Handler) 尾崎彰宏著『レンブラント工房』(講談社新書メチエ)は、レンブラントのバロック的特長について次のように説明します。・・・レンブラント・バロックの特徴は同時代にフランドルで活躍したルー…

レンブラント・バロックが教えるもの(1/2)

<注>この記事はB/Nです。(posted 2004.6.9 News-Handler) 現在のイスラエルの領土は、1947年の国連決議で確定されたものです。しかし、このイスラエルの領土を含めた西アジアの地中海沿岸地方、おおよそ現在のヨルダン川以西の地域が古代にカナーン(Can…

今、求められるディゼーニョ(素描)とクオリア(感覚質)の調和

<注>この記事はB/Nですが、かなりの部分を改定しています。 (posted 2004.3.31 News-Handler) 一般的に見ると、特に近世以降においては世界観(宇宙観・未来観・人間観)の変遷が美術様式に大きな影響を与えてきたということが言えるでしょう。西洋の画…

アカデミズム絵画に潜む「神」と「悪魔」

この記事はB/Nです。 【画像】Nicolas Poussin(1593-1665)『The Shepherdo of Arcadia/アルカデアの牧人たち』1638 プッサン、クロード・ロラン(Claudo Lorain/1600-1682)らの古典主義絵画が花開いた17世紀のフランスは、完成・明晰・秩序・中庸・調和…

自然法則に従う「いろいろ」/晴れた空はなぜ青い?(2/2)

<注>この記事はB/Nです。 夏の空にせよ、秋の空にせよ、高く晴れ上がった天気がよい日の青空ほど我われの気持ちを爽快にしてくれるものはありません。西欧キリスト教世界の伝統では、青の象徴的な意味は「天上の愛、希望、正直、誠実」でした。ところで、…

自然法則に従う「いろいろ」/晴れた空はなぜ青い?(1/2)

<注>この記事はB/Nです。 [「固有色」の波長と「可視光線のスペクトル」の分布] 400〜435nm(紫) 435〜480nm(青) 480〜490nm(緑青)490〜500nm(青緑) 500〜560nm(緑) 560〜580nm(黄緑) 580〜595nm(黄) 595〜610nm(橙) 610〜750nm(赤) 750…

ドグマからの脱出/同じ「現実」でも認識は“いろいろ”

<注>この記事はB/Nです。 ニュートン(Isaac Newton/1643-1727)が著書『光学』の中で近代的な意味での色彩論を論じたのが1704年で、ゲーテ(Johan Wolfgang von Goethe/1749-1832)がニュートンの科学分析的(還元論的)な色彩のとらえ方を批判し感覚・認…

映画『オランダの光』のDVD化についてのご案内

今、全国を巡回上映中のピーターリムデ・クローン監督の映画『オランダの光』から感動の波紋が広がりつつあるようです。 この映画のDVDが7月上旬にリリースされるとの情報がありますので、ご案内しておきます。 <注>この巡回プランについては、セテラのHP…

「オランダの光」の伝説(revised、6/6)(2)

これらの中でも、特に「国民の合意形成能力」という点については目を見張るべきものがあります。「水」という国家的な危機と700年以上にわたって付き合ってきたオランダ国民の「合意形成能力」は筋金入りだといえます。その結果、「オランダ・モデル」と呼ば…

「オランダの光」の伝説(revised、6/6)(1)

既述のことですが、17世紀に入った頃のオランダで、後世に大きな影響を与えたという意味で注目すべき風景画家が現れます。実景に即しつつ抑制的な単色に近い色調で、恰も写真のようなリアルさで描く「単色様式(単色色調様式)の風景画」を確立したサロモ…

「オランダの光」の伝説(revised、5/6)

【画像】Rembrandt(1606-1669)『Hendrikje in Bed/ベッドの中のヘンドリッキエ』ca.1648 17世紀のもう一つの「オランダの光」の典型は、いうまでもなくレンブラントです。2000年にセザール賞の「美術賞」部門グランプリを受賞した、映画『レンブラント』(1…