toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

芸術の価値

「オランダの光」の伝説(revised、4/6)

【画像】Johannes Vermeer(1632-1675)『Girl with a Pearl Earring/真珠の耳飾の少女』ca.1665-1666 <注>「toxandoriaのアンテナ」にある、[映画『真珠の首飾の少女』]をクリックし、更に入った画面の「ENTER」をクリックすると、この『映画』の美しいテ…

「オランダの光」の伝説(revised、3/6)

映画『オランダの光』(制作2003年、94分、11/3〜12/17に東京都写真美術館で上映)のピーターリム・デ・クローン監督によると、「オランダの光」という概念が広く人々に認識されるようになるのは19世紀半ば以降のことで、それは17世紀のオランダ絵画が再評…

「オランダの光」の伝説(revised、2/6)

14世紀初め頃のヨーロッパは急激な低温化と多雨によって「大飢饉」(1315-1322)に見舞われています。丁度、この頃は地球気候の歴史の上では「中世温暖期」(下記・注、参照)と呼ばれる時代が終ったところで、この後の時代は、低温と多雨が長く続くようになり…

「オランダの光」の伝説(revised、1/6)

ハンガリーの作家・映画理論家ベラ・バラージュ(Bela Balazs/1884-1949)は、著書『視覚的人間(1922)』(佐々木基一、高村宏訳/岩波文庫)の中で「風景はどのようにして生まれるか」ということについて、次のように述べています。・・・どの土地の場所でも…

「ヴェネツィア派の誕生」と歴史的リアリズムの意味(3/3) 

第三章 「ヴェネツィアの光、その現代的意味」 フィレンツェとヴェネツィアの交流という観点から、14〜15世紀の美術史を概観すると、まず『絵画論』の著者として名高い画家チェンニーノ・チェンニーニが「芸術の基本はディゼーニョ(素描)と色彩にある」と…

「ヴェネツィア派の誕生」と歴史的リアリズムの意味(2/3)

<注>この記事で取り扱う絵画、アントニオ・ヴィバリーニ『玉座の聖母および聖者たち』、カルロ・クリヴェリ『受胎告知』、ティツァイアーノ『マグダラのマリア』については、HP『レンブラントの眼』の中のIndex2(http://www1.odn.ne.jp/rembrandt200306/…

「ヴェネツィア派の誕生」と歴史的リアリズムの意味(1/3)

第一章「オランダの光」と「ヴェネツィアの光」の出会い 【画像】Antonio Vivarini(ca.1414-76or80)『Tryptych/玉座の聖母子』1446 知的概念を前提としつつ図像とパースペクティブ構成を表象したフィレンツェ派と比較すると、ヴェネツィア派絵画の特徴は先ず…

2006年に映画『レンブラントの夜警』(仮称)が公開されます。

・・・イギリスの鬼才、映画監督P.グリーナウエイ(Peter Greenaway/1942〜 )の最新作『レンブラントの夜警』(仮称)が制作中で、日本では2006年に公開予定です。 ・・・P.グリーナウエイの最近作では『ピーター・グリーナウエイの枕の草子』(緒方拳、吉…