toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

総選挙後、日本は『本当のことが言えない国』になったんですか?

  僕は恐らく小学5年生程度の知能しかない(特に計算が苦手な)大人です。今回の「小泉劇場=郵政焦点・総選挙」の絡みで言えば、「竹中・B層戦略プロジェクト」(http://www.asyura2.com/0505/senkyo11/msg/1186.html)の中で多分“知能が低いB層”に属する善良な国民の一人です。でも、簡単な足し算・引き算と割合の計算くらいは分かります。で、今回の総選挙の投票数のデータを眺めていたら、どうしても分からないことが出てきて、こんなに低い知能の頭なりに悩んでいます。このデータ(下記)そのものは、そんなに難しいものではないと思いますよ。その悩みは、次のようなことです。

[A]衆院党派別得票数(比例代表
・・・与党議席数100(3488万票/51%)、野党議席数80(3294万表/49%)、合計議席数180(6782万票/100%)

[B]衆院党派別得票数(小選挙区
・・・与党議席数227(3350万票/49%)、野党議席数(内、無所属18)73(3294万表/51%)、合計議席数300(万票/100%)

[A+B]
・・・与党議席数327(6838万票/50.3%)、野党議席数(内、無所属18)153(6751万表/49.7%)、合計議席数480(13589万票/100%)

[A]の与野党の差(比例代表
・・・194万票(-2.0%)←ここでは、与党が野党に2%(194万票)の差をつけている。

[B]の与野党の差(小選挙区
・・・107万票(+2.0%)←ここでは、野党が与党に2%(107万票)の差をつけている。ここは野党の方が勝っているんですよ!

[A+B]の与野党の差
・・・87万票(-0.640%)←ここでは、与党が勝っているが、その差は僅か0.64%(87万票)

[A]の差、194万票(与党の方が多い)の合計(6782万票)に対する割合
・・・(194÷6782)×100≒0.02(2.0%) 

[B]の差、107万票(野党の方が多い!)の合計(6807万票)に対する割合
・・・(107÷6807)×100≒0.016(1.6%)

[A+B]の差、87万票(与党の方が多い)の合計(13589万票)に対する割合
・・・(87÷13589)×100≒0.0064(0.64%)

  分からないのは、票差でみると、このように与党と野党の開きが殆んど接近している状態なのに、どうして議席数で与党が総議席数(480)の約7割(327議席/68.1%)も占めることになるのかということです。しかも、僅か107万票(小選挙区合計の約2%相当)ですが、小選挙区の票数は野党の方が多い(勝っている)んですよ。知能が高い人たちは、これは二大政党制を想定した方式だからとか言ってますがサッパリ分かりません。

  新聞やテレビでも“小泉自民党体制の歴史的大勝利だ!”とか言ってましたが、どうしてなんですか? 知能が低い僕にはサッパリ分かりませんよ。まてよ、ヒョットすると僕は知能が前よりもっと低くなったのかな? ヤバイなあ・・・もし、そうなら大変変!! いや、そんなはずはありません。今だって、新聞の社説なんか読めば何が書いてあるかは大体分かるんだから・・・。とにかく、上の票差などから見ると、これでは“小泉自民党体制の歴史的大勝利”どころか、今回投票しした人たちの約半数は“小泉自民党体制に反対(批判的)”だったんじゃないですか?

  この前テレビを見てたら、郵政民営化法案に反対票を投じた参議院の議員さんたちが、“郵政民営化法案については賛成だという民意が出たので、反対をやめて賛成します”とか言ってたようですが、あの議員さんたちは、この投票結果の数字を見てたのかなあ? 変だよね。なに考えてんだか〜。

  とにかく、ということは大概の新聞やテレビは視聴者へ大声でウソを言ってることになるよね。本当は“ほぼ半数は小泉政権に批判的だ、しかも小選挙区では批判票の方が僅か107万票だが多かった”が本当のことなのに、“これは小泉自民党体制の歴史的大勝利だ!感動した!”ってどうして言えるんですか? もし無理やりにウソを大声出して放送してるんだったら、時々テレビで流される北朝鮮ピョンヤン放送の怖いオバサンやオジサンの絶叫と同じだよね。なんか頭が良さそうな隣のオジサンの話を聞いたことがあるんだけど、これはナントカ方式と呼ばれる特殊で難しい小選挙区制度のせいだとか・・・。

  よく分からないんですが、大きなお兄さんやお姉さんたちが勉強している方程式で計算するってことかな? でも、簡単な計算で答えが分かるものをムリヤリ難しい方程式で計算したら別の答えが出たんだよね・・・ということは、その方程式の立て方が間違ってるんじゃないのかな〜。どう考えても分かんないな〜。

  それとも、今回の総選挙から後は、日本では本当のことを言ってはいけないことになったのかなあ。日本政府が国民へ、これからは皆でウソをつくようにしなさいという命令でも出したのかなあ。マア、それならそれで、いいんだけどお〜。皆が一斉に徹底的にウソをつくようになれば、最期にはウソが本当だということになるんだから。アレ、だんだん知能が低いだけでなく頭全体の働き方がヘンになってきたぞ・・・。ところで、そういえば、前から本当のことだけ書いているとかで有名な東京新聞(下記★)の社説を読んでいたら、こわ〜いことが書いてありましたよ。

  なんでも、最近は本当のこと(小泉首相自民党への批判)を記事に書くと、「(お前は)何様だと思ってるんだ!」というメールがジャンジャン入ってくるんだそうです(誰がこんな怖いメールを送るのかな〜、怖いな〜!)。そうか、それで、最近は朝日新聞毎日新聞も本当のことを書かなくなっていたんだな。ということは、前からウソばっかり書いていたYU新聞やNK新聞やSK新聞は、これからは本当のことばかりを書くということかな? ヤバイ、ますます頭がこんがらかってきたゾ。

★ [東京新聞、社説]
週のはじめに考える
/おごらず、恐れず(2005/9/19) ← この表題、意味深長(イミシン)ですよ。
http://www.tokyo-np.co.jp/sha/