toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

「日本の貧困」の実相=南原繁の古本が100円で売られる時代

[副題]2006-07-25付toxandoriaの日記、[ワーキング・プア社会を放置する「日本の政治権力者と御用学者の底なしの貧困」]への反照
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060725

●これは、表記記事へのコメントとTBの内容をアレンジして[参考情報]として記事にしたものです。kaisetsuさまからの情報(TB)によると、ある古本屋で南原繁の著書が100円、マンガ本が1,000円で売られていたそうです。

南原繁は、為政者から“曲学阿世の学者”と罵られたそうですが、今は“曲学阿世の学者”(=御用学者)こそが好まれるような実に情けない日本となってしまいました。「傾城の美女」ならぬ「傾城の御用学者」どもが国会周辺をゴキブリのように跋扈しています。

・・・以下は、表記記事(http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060725)へのコメント&レスの再録です。

toxandoria 『tokumei_r32さま、TB(http://d.hatena.ne.jp/tokumei_r32/20060726)ありがとうございます。

元大蔵省の関西学院大学教授・村尾信尚氏のような、いわゆる“御用学者”は「保身のために開き直っている」ようにしか見えませんね。

彼らは現実を見ているはずですが、見てみぬ振りをしているのだと思います。』

# kechack 『村尾教授の思想は、中国の先富論と同じですね。

まず企業の業績回復、次に税収回復。最後に弱者救済。しかし低賃金労働者の創出→企業の業績回復 という構造なので税収は財政再建に充当し、貧乏人を温存した方が恒久的な企業の利益確保につながるというのがニューエコノミーの実態だと思いますが。

実際には中産階級が没落し、国内消費が停滞し国家が疲弊して終るでしょう。』

# toxandoria 『kechackさま、コメントありがとうございます。

“中国の先富論”ですか、たしかに言えますね。

CNNで「世界幸福度調査」(http://www.cnn.co.jp/world/CNN200607280021.html/英レスター大学のエイドリアン・ホワイト氏が7月28日に公表)が報じられています。

これによると、デンマーク・スイス・オーストリアなど欧州の小国が上位になっており、アメリカは20位、日本は90位だそうです。中国82位、インド125位も宣(むべ)なるかなです。

BRICS諸国は軒並み貧富差の拡大が進んでおり、総体で見ると世界人口の約半分にあたる30億人が“1日2ドル以下という極貧の生活”に喘いでいます。

そして、ご指摘のとおり、今の日本は中産階級が没落し、国内消費が停滞し国家の裾野が疲弊する方向へ、つまりBRICS型の社会構造へ向かい急速に変化しつつあるようです。

推定で約800〜1,000万人(400万世帯)のワーキング・プア化は未だ入り口かも知れません。

日本沈没”への危機をもたらした小泉首相らは無論のこと、“この恐るべき現実”を見てみぬ振りの村尾教授、竹中平蔵のような御用学者たちの責任は重大です。

そして、身近にヒタヒタと水没の危機が忍び寄るにもかかわらず、未だに過半の善男善女には“この恐るべき現実”が見えていないようです。』

# kechack 『 最初は元々消費性向の乏しい階層が更に貧しくなるだけなので、消費データにネガティブな傾向は出ないかも知れませんが、そろそろ自動車や家電といった大衆型耐久消費財の売れ行きが鈍くなり、国内の中産階級の没落が明らかになるでしょう。

気づいた時にはとき既に遅し……でしょうが。』

# toxandoria 『kaisetsuさま、情報(TB、http://blog.kaisetsu.org/?eid=423734)ありがとうございます。

『8月15日と南原繁を語る会』(http://www.nanbara.net/top.php)に期待します。

それにしても、南原繁の著書に100円の根付けをする古本屋こそ“曲学阿世の輩”ですね。今の日本では“曲学阿世に恥じることもない、芸能タレントまがいの御用学者”が溢れ返っています。

いよいよ「大学倒産の時代」が目前となり、ますます“曲学阿世の輩”が蔓延らなければよいのですが・・・。』

・・・以下は『8月15日と南原繁を語る会』関連の情報です・・・

為政者から曲学阿世と罵られつつ、発言を止めなかった南原繁こそ、アカデミック・フリーダムの偉大な実践者だった・・・(立花 隆)。

『8月15日と南原繁を語る会』

問合せ先

〒113-8654
文京区本郷7-3-1東大構内 東京大学出版会内(FAX�03-3813-8353)「東京大学の8月15日と南原繁を語る会」事務局

【プログラム】

総合司会・立花隆

第1部「東京大学の8月15日と南原繁の時代」
立花隆(評論家・東京大学特任教授)
石坂公成(免疫学者・日本学士院会員)
細谷憲政(医学者・東京大学名誉教授)
石井紫郎(法学者・東京大学名誉教授)
堤清二辻井喬・作家)

第2部「南原繁の歴史的意義と現代的意義」
佐々木毅政治学者・東京大学前総長)
姜尚中政治学者・東京大学教授)
高橋哲哉(哲学者・東京大学教授)
大江健三郎(作家)
鴨下重彦(医学者・東京大学名誉教授・南原繁研究会)

(以上、出演順)

【日時】

2006年8月15日(火)17時30分〜21時(開場16時30分)

【場所】

東京大学本郷キャンパス)法学部31番教室(文京区本郷7-3-1)
〈アクセス〉丸の内線・大江戸線本郷三丁目」駅、または、南北線「東大前」駅下車、安田講堂すぐ前の建物

【会費】

無料(ただし資料代1000円)

【お申し込み方法】

「8月15日と南原繁を語る会」ウェブ・サイトの登録フォームからお申し込みください(登録開始は7月下旬予定です)。
URL http://www.nanbara.net
(出演者のプロフィールやプログラム等、会の最新情報はこのページでご覧になれます。
*参加多数の場合、一部の方は他の教室での映像または音声による参加になります。先着800名で締め切りになります。

【主催】

「8月15日と南原繁を語る会」実行委員会(代表 立花隆佐々木毅石井紫郎
「8月15日と南原繁を語る会」事務局

〒113-8654 文京区本郷7-3-1東大構内 東京大学出版会内(fax 03-3813-8353)

【後援】

東京大学出版会