toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

日本は「選挙の集計前に結果が分かる“政治的効率が高い”ヤラセ型・民主主義国家」なのか?

toxandoria2006-11-18



【画像の説明】

・・・最後に『気分転換フォトギャラリー/仙台、晩秋の風景[2]』が付いています。

『 枯葉散る夕暮れは  来る日の寒さを ものがたり  雨に壊れたベンチには

  愛をささやく歌もない 〜 〜 〜 』

この五輪真弓エバグリーン・ナンバーが似合うような、晩秋の仙台付近の光景です。あと半月もしないうちに街は冬景色に変わるはずです。

<注>

後半の夜景は松島のライトアップ風景です。その幽玄美の世界は絶品ですので、参考まで関連HPを下に書いておきます。

★円通院ライトアップ写真集
http://www.entuuin.or.jp/view12.cgi
瑞巌寺松島青龍山瑞巌円福禅寺
http://www7.ocn.ne.jp/~zuiganji/
★円通院・瑞巌寺・観瀾亭(松島博物館)、秋のライトアップ案内
http://miyagi-kankou.or.jp/wom/pic_win.php?pic=_image/00005918_1.jpg
★観瀾亭・松島博物館
http://www.ozora-net.co.jp/odecal/miyagi/0142.html
http://www.town.matsushima.miyagi.jp/101_kankou_guide/02_meisyokyuuseki/kanrantei/kanrantei.html

・・・・・ここから本論・・・・・

これは、前にも[福島知事選・自民敗退に見る本格的な「ロングテール時代」の予感、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20061113]で書いたことですが、土木関連の発注工事をめぐる談合事件による知事の辞職(逮捕)に伴って行われた福島県の出直し知事選(11/12、投開票)で、民主党社民党推薦の佐藤雄平氏(前参院議員)が、自民党公明党推薦の森雅子氏(弁護士)を破り大差で初当選しました。この選挙で注目すべきは、社民党の推薦も受けて一応形だけは野党共闘が実現した上で、佐藤氏が無党派層へも強くアピールしたという動きがあったことです。恐らく、その結果として投票率は前回(2004年)の50.76%→58.77%へ大幅(+8.01%)に上がりました。

これは、その選挙の「有意性」(この投票結果が全有権者が投票した場合の結果に殆んど重なるという意味)を統計理論的にほぼ実証したと見做すことが可能です。やはり、選挙(又はアンケート調査)では、およそ60%以上の「投票率」(アンケートでは無作為抽出を前提とした回収率)が確保できれば、それは民意を映した正当な選挙結果だと考えてよさそうです。これは、“統計理論”などと大袈裟に言う必要もないことであり、投票に行かなかった人の何割が反対したら、その選挙の当選結果が逆転することになるかという「算数計算の問題」です。お閑な方には、ぜひ自ら計算を試して確認されることをお薦めします。

ここで思い出されるのが「教育基本法案・強硬採決」の直前に、二階俊博国対委員長が“ヤラセ、ヤラセと毎日ヤラセのことばかりでくだらない、いつまでもヤラセばかりで「教育基本法案」の採決が遅れるのでは「日本の政治の生産性」が上がらない!”という主旨の発言をしたことです。ここには、今の与党政治家たちのホンネがずばり現れています。つまり、この発言の深底にあるものは『<日本の選挙と政権>はカネで買うものだ、別に言えば日本の選挙は投票の内容を集計する前からその結果が分っているのさ、この現実に気がつかない日本国民の多くは呑気だネーッ、アハハ・・・』という与党政治家たちの腐りきったホンネです。

案外、このような「日本政治の実像」は外国の人々の目にはハッキリ見えているのかも知れません。それは例えば、今回、フランス最大野党の社会党がセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相を2007年の大統領候補に選んだことに関して、日本の某民放局の記者とロワイヤル女史との間で交わされた短いインタビュー(ニュース放送)が証明しています(11/17放映)。その遣り取りは次のとおりです。

<日本の某民放記者>

『あなたは、2007年の大統領選でフランスの大統領に選ばれると思いますか?』

<ロワイヤル女史>

「(あなたの国、つまり“カネで票を買い、事前にNHKなどのメディアに誘導命令ができるような『右傾化したヤラセ型の民主主義国家(?)』である日本とは違って)この『自由・平等・博愛の国、フランス』の選挙では投票が終わらなければ結果が出ないことになっていますのよ!」

(とは言え、ロワイヤルさん! 最近はそのフランスを始め欧州各国で極右の台頭が目立つことが懸念されますが・・・)

それにしても、このような“日本の惨状”の最中に、2006年11月17日付の北海道新聞が報じた『中学・高校生らの間で“真摯にこの国の未来を案じる動き”が出始めた』というニュース(下記★)は注目すべきです。この記事によれば、この動きの切欠を作った北星学園の中学生は「国を愛する心は人それぞれが自分から思うものであって、おしつけられるものではない」と指摘し、安倍首相に対して「本当に貴方は私たちの将来のことを考えてくれていますか? 返答をください」と求めたそうです。 また、同じく高校生は「国にとって好ましくない人物というだけで、仕事などに影響が出るのは怖い」と訴えています。

★拝啓。安倍首相さま。教育基本法改正に反対します。北星学園女子中3年生が意見書 国愛する心人それぞれ押しつけるものでない(北海道新聞、Net記事)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061117&j=0022&k=200611176471

・・・以下に、この記事の内容に関連すると思われる「Ooh oh!安倍総理好みの「教育統治」で本当にイジメも児童虐待もなくなりますか?、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20061116」へのTB・コメント&レスの内容を以下に転載しておきます。

(TBの内容)

『2006.11.17 Friday、自民党片山虎之助参院幹事長、会期延長について「選択肢としてはいくらか残り得る」と可能性に言及』、http://blog.kaisetsu.org/?eid=479647

・・・◆『やらせ』の問題は、非常に深刻で、金品を税金から支払っていたこと、その直接の関与者が、文部科学省広報室長(当時)であり、現在の『山谷えり子首相補佐官(教育担当)付の内閣参事官』、つまり、教育基本法問題の直接の従事者であることは、非常に重大である。少なくとも、この内閣参事官は即自に罷免するべきである。この内閣参事官は、金と陰謀で大衆を操縦する明確な意図を持っている、としか思えないからだ。権力の悪魔である。そのような人格に、教育を云々する資格は皆無だ。官僚の世界では、台本通りに事が進めば成功だろうが、自由と民主主義の世界では、台本の無い、出たとこ勝負の世界が常識である。つまり、「リスク」の在る世界である。発言が少なければ、世間の関心が薄いかったり、会議の設定が悪かったりするのであり、その時点で、会議の責任者が責任をとるべきである。官僚政治の打破を掲げるチーム安倍政権が、このような官僚主義の権化のような人材の首も即座に切れないのであれば、安倍政権は、小泉政権よりも酷い『騙し』の政権である。個人の問題ではないなら、組織全体を解散するか、責任者を全員処分する必要があるだろう。文科省教育委員会こそ、そのように『日の丸』『君が代』問題で、現実に教員を厳正に処分してきた。他人に厳しく、自己に甘い政権ならば、それは保守改革政権の汚れだ。

[コメント&レス] to http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20061116

toxandoria

『kaisetsuさま、TBありがとうございます。

フランス最大野党の社会党がセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相を2007年の大統領候補に選んだことが報じられていますが、たまたま、某民放テレビの記者がロワイヤル女史にインタビューした場面を目撃して、思わずプーッと吹きだしてしまいました。その遣り取りは次のとおりです。

日本の某民放記者『あなたは、2007年の大統領選でフランスの大統領に選ばれると思いますか?』

ロワイヤル女史『(あなたの国(日本)とは違って)このフランスの選挙では投票が終わらなければ結果が出ないことになっていますのよ!』

案外、“日本では選挙が金と陰謀で操縦されているため、実は投票が行われる前から結果が出ていること”を世界中の人々が知っているのかも知れません。

ところで、今日は「仙台フィル定期演奏会」(大山平一郎・指揮)でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61(ヴァイオリン、堀米ゆず子)と交響曲第5番ハ短調作品67「運命」を聴いてきました。

それで思ったのですが、今の安倍政権は“ベートーヴェン交響曲「運命」”の演奏に喩えれば、第一楽章(Allegro con brio)の「運命動機」(“美しい国”という、日本国民を極右方向へ誘導するためのプロパガンダ)を派手に振って見せる場面(ご祝儀的な支持率アップが見込まれる時期)から第二楽章(Andante con moto)へ差し掛かる辺りであり、やがて入るミステリアスな(不可解で妖しげな雰囲気の)第三楽章(Allegro)のスケルツオ(諧謔曲)辺りでは“腐臭漂う襤褸”(本性と実像)がボロボロ出てくるのではないでしょうか。

今日は、豚肉輸入をめぐる巨額の脱税容疑で東京地検特捜部に摘発(11/16)された愛媛県の大手食肉卸会社(130億円の脱税容疑で摘発)が安倍首相へ総額600万円の献金を行っていたことが判明したと報道されました。

しかし、安倍氏側は“今日(悪事がバレたので、即刻・・・あるいは“もったいないが、バレた以上は仕方がない”ので、しぶしぶと)、この金は食肉卸会社へ返した。だからもう何も問題はない”と発表しています。

このため、世間でもメディアでも、もう“この問題は不問にすべきだ”という雰囲気が出来たようです。しかし、これは良く考えれば非常識なことです。

ごく普通に考えれば、それは盗みのバレたドロボーが“たった今、盗んだ金は本人へ返してきたので、もう俺には何の罪もない!”と、開き直ったようなものです。

しかし、これを追及すべき立場にあるメディアのモラルハザードも底なしです。朝日新聞記者が和歌山談合事件関係者から現金を受け取ったことが報じられていますが、この他にも民放テレビ局社員の金銭に纏わる不祥事が多発しています。

結局、これら目に付く事例は氷山の一角です。それに、福島県和歌山県・宮崎県での相次ぐ県知事レベルの犯罪の裏には中央政界(国会議員)レベルの巨魁の影と彼らを結ぶ赤い糸がチラついています。』(2006/11/18 00:43)

kaisetsu

朝日ニュースターのコメンティターが、今回のNHKへの放送命令について、マスコミ全体が愚弄されているという趣旨の発言をしていました。尤もなことです。彼はジェファーソンの言葉を語ってもいました。民放の会長が、政府に国営放送の設立を促す発言をしていたのを捉えて、彼は、「まず、ふざけるな!」と言うべきだったとも言っていたと思います。深夜、ラーメンを啜りながら聞いていたので、自分のずるずるという音で聞きにくかったのです。これも、尤もな話です。チーム安倍政権も、官僚に舐められ、取り巻きの圧力団体にシャブラレ、御用学者に翻弄され、古狸の政治家に嬲られ、自分達自身にも疑心暗鬼が生まれ、米国の民主党勝利を見て、マスコミも、隠し持っていた情報を小出し始めました。

但し、これでも、この政権は、第一次近衛文麿政権と同様に、本来は、アンチ小泉政権の目的を持っていたと考えています。近衛氏の場合は、軍部への抑制。それが、教育基本法衆議院強行突破によって、却って、チーム安倍政権の脆弱性、幼稚性、頼りなさを露呈してしまいました。沖縄知事選が、天下分け目の戦いです。』(2006/11/18 02:44)

とむ丸

『toxandoriaさんのTBは無事に受け取れたのですが、私の方はうまくいきませんでした。

日本の民放記者とロワイヤルさんとのやりとりはけっさくですね。

日本の世襲政治家は、もう4世までがちらほら出てきています。もう少しすれば、4世も普通になってくるかも知れませんね。コイズミ氏の次男坊もアメリカで名目上だけでもキャリアを積む修行中のようですし。

人一倍権勢欲・金銭欲の強い人たちが、そうして代々政治を家業にしていくのは、民主主義ではありません。ごく一握りの家系に日本の国の進路を委せることに私たちはもっと危機感を持つ必要があると思います。これをかえって‘名門’のように受けとめる向きがあるのも現実ですが、この国の主権者は国民ひとりひとりなのだ、と子供の頃から教えないといけないかな、と近頃よく考えます。』(2006/11/18 15:26)

toxandoria

『“とむ丸”さま、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、いま最も懸念されるのは、アンチ民主主義という意味で最も危険な世襲(寄生)政治家たちに体よく牛耳られているにもかかわらず、ますます日本全体が一種の“他人ごと社会化”のような方向へ向かっていると思われることです。

例えば、およそ日本人の約1割が住むマンションでは「マンション自体の老朽化と住民の老化」が抱き併せで進んでいますが、にもかかわらず、各マンション住民たちの意識は、自分たちの近未来の困難(大規模修繕・建替計画等についての対策)について“殆んど他人ごと”状態だとされています。耐震擬装マンションの問題についても然り(無関係な一般の国民にとっては)です。

夕張市(北海道)の破綻は住民の福祉を直撃して大騒ぎとなっており、もはや、日本国憲法が保障するはずの夕張市の住民の「生存権」は崩壊し、彼らは国から見離された状態です。しかし、それにもかかわらず全国の殆んどの人々は、この問題について“他人ごと”です。ヒタヒタとその余波が自分たちに近づきつつあるにもかかわらず・・・。

<参考>生命保険売却司法『ダメ』/2006.11.19・東京新聞・特報の<デスクメモ>より=『形にはいろいろあっても、命を売買する話が、あちこちで聞かれるようになった気がする。つまり、この国が貧しくなったということではないのか。』
・・・具体的内容については、下のURL(★)をクリックして特報記事を参照。

★生命保険売却司法『ダメ』、がん患者の絶望
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061119/mng_____tokuho__000.shtml

また、連日のように政府によるヤラセTMの舞台裏が報じられていますが、それにもかかわらず、殆んどの国民から真剣な怒りの声は上がらず、これも“他人ごと”です。只むなしく、メディア発の“それ自身がヤラセのような希薄な情報”が消費されて行くだけです。

やはり、これには魂をすっかり抜かれ、御用機関の立場に安住してきたメディアと御用学者らの責任が大きいと思っています。

それだけに、北星学園の中・高校生らのような動きが子供たち自身の中から芽生える動きが出てきたことは光明だと思っています。』(2006/11/19 00:08)

・・・・当記事内容とは無関係ですが【気分転換フォトギャラリー/仙台、晩秋の風景[2]】を下に貼っておきます。

【気分転換フォトギャラリー/仙台、晩秋の風景[2]】