toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

「女性=子作りマシン説」は“安倍政権=猟奇バラバラ”の証明

【画像解説】


Christina Aguilera


クリスティーナ・アギレラは、1999年秋のデビューいらい凄い勢いでスター街道を驀進中のアメリカン・ポップスの女性歌手です。ポルトガルのファドを感じさせる新曲のバラード『HURT』(意訳すれば“心身の深い傷”)は大ヒット中で、初めてのスペイン語版CD『mi reflejo』(2000)も注目を集めています。


彼女は、エクアドル人(父親)とアイルランド人(母親)の間に生まれたハーフで、スペイン語系のアメリカ人です。父が米陸軍の軍人であったため3歳から6歳頃まで日本に滞在したことがありますが、その幼少期に“父親から児童虐待を受けた”過去があり、その悲しむべき体験は彼女に深い「傷」(Hurt)を残したようです。両親はその後に離婚しています。今、クリスティーナは世界中の子供たちを救済するプロジェクトにかかわっており、特にスペイン語圏の子供たちへの思い入れが強いようです。


クリスティーナ・アギレラの『HURT』、『mi reflejo』(初めてのスペイン語版ディスク)のCDは、アマゾン・ドットコム(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006CTJN)などで購入できます。


・・・・・以下、本論・・・・・


2007年1月27日付の毎日新聞(ネット記事、http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070128k0000m010094000c.html)などが報ずるところによると、“安倍政権で少子化対策を担当する”柳沢伯夫厚生労働大臣が、1月27日に松江市で行われた自民党県議の集会の講演(内容は少子化対策、年金、福祉、医療問題に関するもの)の中で少子化対策に言及する時に“15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、つまり装置(マシン)の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う”と述べたそうです。このニュースを知った時に先ず思ったのは“マサカ、そんなバカな!アホな!”ということです。こともあろうに、少子化対策にかかわる話で担当大臣の口から“女性=子作りマシン説”が飛び出すとは・・・。


しかし、冷静に考えれば、これはしごく当然の発言であったかも知れません。思えば、安倍政権は紛れもなく「猟奇バラバラを特技とする証拠隠滅型政権」であるからです。つまり、この「猟奇バラバラ政権」の安倍首相・官房長官らを始めとする、おどろおどろしい閣僚たちは、先ず己(おのれ)らのオゾマしい貪欲(権勢欲、金銭欲、食欲など)を満たすためにゴヤが描いた『自らの子どもを喰らうサテュルヌス』よろしく、今、まさに「美しい国づくりのための<教育改革>」という美名(大義名分)の下で、口元から深紅の涎(よだれ)を滴(したた)らせながら、憐れな日本の子供たちをムシャムシャ、ボリボリと貪り喰らい始めたところであったからです(参照、toxandoriaの日記/背任列島シリーズ1〜4/http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070127http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070127)。それにしても、この“妙に律儀な柳沢伯夫厚生労働大臣の猟奇的発言”は余りにもセンセーショナル(衝撃的)であったようで、早速、海外のBBC(ネット版)などでも報じられています(ゴヤの絵画『自らの子どもを喰らうサテュルヌス』は下記★の画像を、BBC等の記事については下記URL★★を参照乞う)。



ゴヤ『自らの子どもを喰らうサテュルヌス』 Goya y Lucientes(1746-1828) Saturn Devouring One of His Chidren c. 1820-23. Oil on canvas 146 x 83cm Museo del Prado 、Madrid, Spain.

★★『BBC-News、Japan women called child machines /Japan's health minister has referred to women as "birth-giving machines" in a speech to a local political meeting. 』、http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6306685.stm
★★『AP-News、Japan's health minister criticized for calling women 'birth-giving machines'』
http://www.iht.com/articles/ap/2007/01/28/asia/AS-GEN-Japan-Falling-Birthrate.php


例えば、『“小泉劇場に始まる、日本の政治・経済・社会全般にわたる構造改革”の一環として日本中の適齢期の女性たちを政策的に“子作り機械(マシン)”化し、市場原理主義を標榜するこの国の権力亡者たちが、その量産した子どもたちを深紅の涎を流しつつ片っ端から貪り喰らう「美しい国」』というイメージを連想しただけでゾゾーッと虫唾が走ります。恐らく、NHKの「週間子どもニュース」の番組担当者らは、今、思案投げ首状態だと思います。日本国中の適齢期の女性たちを政策的に“子作り機械(マシン)”と見做す、まさに猟奇的な「美しい国・ニッポン」が、今、そのような新しい方向性の中で「教育改革」に取り組もうとする意義をどのように子供たちへ分かりやすく伝えたらよいのか・・・と、頭を悩ませているはずです。恐らく日本中の子どもたちにとって、この「柳沢伯夫厚生労働大臣による問題発言のニュース」は“今週のワカラーン!”です。


もっとも、この柳沢伯夫厚生労働大臣の発言には同情すべき点もあるようです。なぜなら、この「猟奇バラバラ政権」に君臨する“おどろおどろしく貪欲なサテュルヌス”の仲間たちが、今や本気で日本の子供たちを貪(むさぼ)り喰らい始めたので、律儀者で責任感が強い柳沢氏(少子化対策担当大臣)としては、今すぐ「日本の子供の量産体制モード」に入らなければ担当大臣としての自らの首も危ういという強迫観念に囚われて、“女性=子作りマシン説”という安倍内閣のホンネをうっかり口走ってしまった可能性があるからです。また、ここで“サテュルヌス”の大親分(安倍首相)の点数を稼ぐことができれば、自分の力不足で先送りさせてしまった「ホワイトカラー・エグゼンプションの失点」を挽回できると思った可能性もあります。ともかくも、彼に普通の人間としての心が些かでも残っていたならば、この発言は歯を食いしばって思い止まるべきでした。いや、「安倍内閣の本性」を早々と正直に暴露し、それが猟奇的なものであることを分かりやすく証明して見せてくれたという点では、我われ一般国民にとって、この柳沢伯夫厚生労働大臣の「女性=子作りマシン」発言は、むしろ「グッド・ニュース」と見做すべきかも知れません。


それにしても、“女性は、みな子作り機械(マシン)”だなんて、余りにも低劣で下卑た“おどろおどろしい発想”です。女性たちは、それぞれ個性的な心を持つ立派な人間たちです。彼女たちは、決して“子づくりのため男に傅(かしず)くべきマシンや道具”ではありません。これでは、日本国内のみならず世界中の女性たちが大いに悲しみ憤るばかりです。せめて、冒頭の【画像の解説】で紹介したクリスティーナ・アギレラが歌う美しいバラード『HURT』でも聴いて、猟奇的な安倍政権のサテュルヌスたちのためではなく、日本国民、日本中の適齢期の女性たち、そして日本の子供たちのための善政に取り組むことができる、「人間としての正しい心のあり方」を取り戻して欲しいものです。

[参考資料/『Hurt』 Lyrics]

Christina Aguilera 『Hurt』 Lyrics“ Seems like it was yesterday when I saw your face” (by http://www.moron.nl/lyrics.php?id=90039&artist=Christina%20Aguilera

You told me how proud you were
But I walked away
If only I knew what I know today
Ooh, ooh

I would hold you in my arms
I would take the pain away
Thank you for all you've done
Forgive all your mistakes
There's nothing I wouldn't do
To hear your voice again
Sometimes I wanna call you
But I know you won't be there

Oh
I'm sorry for blaming you
For everything I just couldn't do
And I've hurt myself by hurting you

Some days I feel broke inside, but I won't admit
Sometimes I just wanna hide cuz it's you I miss
And it's so hard to say goodbye when it comes to this
Ooh, oh

Would you tell me I was wrong?
Would you help me understand?
Are you looking down upon me?
Are you proud of who I am?
There's nothing I wouldn't do
To have just one more chance
To look into your eyes and see you looking back

Oh
I'm sorry for blaming you
For everything I just couldn't do
And I've hurt myself

Oh
If I had just one more day
I would tell you how much that I missed you
Since you've been away
Oh, it's dangerous
It's so out of line
To try and turn back time

I'm sorry for blaming you
For everything I just couldn't do
And I've hurt myself...
...By hurting you


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