toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

2007年春、ドイツ旅行の印象/TRAILER(予告編2)


ローテンブルクの風景


●大づかみで旅の印象をお伝えするため、フォトアルバム「ドイツの花と犬たち」(下記★)を作ってみました。
★「ドイツの花と犬たち」のフォトアルバム http://photo.thi.jp/v/toxandoria/CIMG1803.jpg.html (注)スライド・ショーで見る時には、サイズを「640×640」に設定してご覧ください。


●参考まで、前回の記事「2007年春、ドイツ旅行の印象/TRAILER(予告編)」のコメント&レスを下に再録しておきます。


(コメント&レス → http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070413


pfaelzerwein 『お天気で良かったですね。今週は暑くなりそうで、先週ぐらいが旅行には一番だったでしょう。強い光のなかでのクリアーな写真、更に雪のガスまで写っていてなかなか美しいです。


ド レスデンでの一枚。東独時代の社会住宅も綺麗に整備されて、この辺りの文化的多様性が統一後の醍醐味になっています。それはまだまだ社会のダイナミズムと はなっておりませんが、昔からの南北・東西もしくは新旧教などの要素に、新たなコントラストを加えています。ミュンヘンは、ドレスデンにドイツ観光のメッ カを奪われるとして躍起になっているなど、強い日差しの中での内的な緊張関係(連邦主義)が魅力と云えましょう。』 (2007/04/14 00:56)


toxandoria 『pfaelzerweinさま、早速のコメントありがとうございます。


今頃になって時差ボケが出て、眠れずにおります。


や はり、感心したのはドイツの質素で清涼な空気でした。ご指摘のような地域間の良い意味での緊張関係までは感じ取ることができませんでしたが、日本的な意味 での“文化の画一化と地域格差”のようなものは感じませんでした(まったく無いことはあり得ないと思いますが・・・)。


ヴァンハイムではリースリングを味わうことができましたが、やはり本場で飲むのは格別で感激しました。


また、今度は南ドイツから東欧(チェコ辺り)を巡りたいという欲が出てきました。』 (2007/04/14 01:36)


pfaelzerwein 『文化の画一化と地域格差 ― 後者に関しては賃金格差が東西で開いているのは事実です。ポーランドなど東欧圏との中間にある訳ですが、それでも賃金の低い地域は、中国などとは異な り投資は控えられて、ポーランドとの競争でパリ圏が工場誘致に勝利する結果が示す通り、今後も失業率は下がりません。しかし実際は、スイスや北欧へと出稼 ぎや移住する数は限られていて、郷土愛が強いのですね。これは、前者の画一化への否定以外の何ものでも無い。


し かし、堅牢で快適な住やスシ屋や生鮮食料が並ぶような食があり、世界で最も衣に金をかけ、車や旅行にも十分投資して、保険等を整備する以上に、実際何が必 要なのか?また経済格差 ― ドレスデンの集合住宅に見られるような ― は、文化格差とは限らず、購買力は関係しない。社会資本の東西格差は小さくなっ て来ていて、パリ偏重のフランスの地域差よりもなくなる筈です。


その点からも南独からプラハ・ボヘミヤ・ヴィーンへとハプスブルク圏を移 動すると格差が歴然と見える筈です。ワインを飲まれたのはヴァインハイムと思われますが、あのベルクシュトラーセ地域のリースリングも大変個性的です。あ の小さな美しい町に、最近はバスが立ちよるとは知りませんでした。因みにあの町の谷向こうの山肌にある城もナチのプロパガンダとして整備されて使われたも のです。』 (2007/04/14 12:39)


pfaelzerwein 『欧州と米国によって、新しい覇権の争い ― これは些か疑問なのですが、ミサイル迎撃構想に見られる様に、切り崩しと分断を図るとされる米国問題であって、覇権争うとするのは違うのではないか。 むしろ中国の台頭による相対的に地盤沈下する米国の覇権とロシアの威光の問題で、「新大陸に対しては旧大陸、東欧に対しての西欧」は、今後とも変わらぬ地 政治であると考えます。』 (2007/04/14 13:07)


toxandoria 『pfaelzerweinさま、コメントありがとうございます。


昨夏のオランダ〜ベルギー(フランドル)体験でもそうでしたが、やはり文字・データ・映像の知識だけでは汲み尽せない「etwas」がヨーロッパには存在するようです。“百聞は一見にしかず”とは良く言ったものだと思います。


成田空港で機外へ出たその瞬間に日本の首都圏(ないしは日本の大都市)に“特有の臭気と淀んだ空気”に包まれて異様な感覚に襲われました。どうやら、これは 時差ボケのせいだけではないようです。それに、急成長中のアジア大陸方面から流れてくる汚染した空気も影響しているようです。


その一瞬に感じた、ドイツと日本にかかわる感覚的・生理的な差異こそが“美しい国・日本”を標榜する政治の大いなる矛盾であったような気がします。どうも、我われ現代の日本人は「自らの内なるヒトラーの存在」から目を逸らそうとしているようです。


たしかヴァンハイムとハイデルベルクの間だったと思いますが、廃棄される予定の原発が朽ち果てるような姿を晒しているのが印象的でした。』 (2007/04/14 15:02)


谷口硝子 『toxandoriaさま ご無沙汰しております。


どこに 旅行中かと思いきや、ドイツ・ヨーロッパでしたか…(いいなぁ!)。わたしはこの国の統一地方選に関わっていたため、心身ともに疲労困憊中(まだ後半戦中 ですが、こちらはパス)。例の以下のブログ参照<http://blog.goo.ne.jp/sai-fnet/>。


そんなこんなして いたら、衆院での国民投票法強行採決や中国の温首相来日など、いかに現政権の外交など政治戦略のなさに、改めて開いた口が塞がりません(?!)状態です。つくづくここまで来ると、「現世解脱」気分でもっと自分の生活や文化を大切にしたいと、ささやかな慰めと癒しを求めてあがいていいるところ・・・。


最 近、ウイグル料理店に数回ほど行き、深夜テレビで80年代「NHK特集シルクロード」の再放送を見ていましたが、東アジアの端であるジャポンから、砂漠の 多い中央アジアへ思いをはせることの「困難性」に遭遇しておりました。まだ当時、ソ連邦崩壊以前ですから、世界地図ではソ連も中国も「赤色」で、ソ連の共和国や中国自治区なんて、よくわからん・・・っていうのが、実は正直なところ。


しかし、シルクロードは、東洋と西洋をつなぐ陸路の交易の道であり、宗教的・歴史的にみても仏教・イスラム教・キリスト教の栄枯盛衰を呈していたわけです。この国の非国際性と、戦略や将来展望のなさに、呆れるのは私ばかりではないはず…とついつい思っているところです。』 (2007/04/16 01:30)


toxandoria 『谷口硝子 様


ドイツを訪ねるのは大分前からの夢でした。いささか思い入れが過剰かも知れませんが、その印象を一言で言えば厚化粧で誤魔化している現在の日本とは異なるという意味で“真に美しい国”でした。それに、どこへ行っても空気がきれいなことに驚きました。


特に、ドレスデンの人工美(連合国軍の絨緞爆撃で焦土化した建造物の徹底的復元)とハイデルベルクの自然美(豊かな自然と歴史的建造物の見事な調和)が強く印象に残りました。


偶然ですが、機中(往路)で読んだ下記の本(●)で“ドイツの美しさ”の根本には哲学者ヤスパース(主にハイデルベルク大学で活躍)の存在があったことを知 り、これも新しい発見でした。しかも、そのエッセンスはEUの根幹に受け継がれているようです。因みに、一部の人がハイデルベルクは仙台に似ていると言っ てるそうですが、これは???です(旧市街が山と川に囲まれている地形は確かに似ていますが・・・)。


仲正昌樹著『日本とドイツ、二つの戦後思想』(光文社新書


ネット上の有力掲示板などを瞥見すると“ヤスパースは過去の人、所詮はサヨだアカだ!”と切り捨てる向きが多いようですが、とんでもない誤解だと思います。喩えれば、このような短慮と視野の狭さは“太陽の存在を罵り、天に向かって唾を吐く”ようなものだと思います。


埼玉県議会は、相変わらず“ポルノクラシー(政治)”に明け暮れているようですが・・・驚きです。もっとも、「小泉ポルノ劇場」以降の日本の政治は見事なほ どのポルノクラシーだと思われます。このノリで言えば、安倍首相はAV男優でしょうか? いや、これは薄気味のワル過ぎです。


いずれ記事でも紹介するつもりですが、下(★)のフォトアルバムを試作しました。ご案内しておきますので、ご笑覧ください。なお、スライド・ショーで見る時にはサイズを「640×640」に設定してご覧ください。


★「ドイツの花と犬たち」のフォトアルバム http://photo.thi.jp/v/toxandoria/CIMG1803.jpg.html』 (2007/04/16 09:54)


toxandoria 『谷口硝子さま、追記です。


シルクロード地図」シルクロード紀行−桂林中国国際旅行社 http://www.arachina.com/attrations/silkroad/maps.htm より


コ メント頂いたシルクロードで往復で使ったルフトハンザ(Lufthansa/直訳=空のハンザ同盟?/本社ケルン/ニューズウィーク誌の危なくない航空会 社ランキングの第一位)機の飛行ルートを思い出しました(因みに、同機のスチュワーデスは往復ともに浮ついた感じがしない“インテリ風の女性”たちでした)。


往路は思いっきり北に偏ったルートで、恐らくカムチャッカ半島の付け根あたりから北極海沿岸を経てスカンジナビアの北端からボスニア湾に入り、デンマークを越えてフランクフルトへ着きました(ベルリンは大きな国際空港がないので、フランクフルトから乗り継ぎます)。


帰路は、その時の強い偏西風(ジェット気流)に乗るためモスクワ上空を通過するコースとなり、シルクロード・北側の外縁をかすめて飛んだようです。


ルフトハンザ体験は始めてですが、その名のとおり“信用のおける商人”という感じで“AV男優風の首相を崇め奉る「美しい国」のチャラチャラした感じ”とは大分異なっており、不思議な安心感がありました。』 (2007/04/17 00:49)

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