toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

“美しい世襲民主主義”に潜むヤクザ政治の本性



ローテンブルク(ドイツ)の風景(撮影、2007年4月)


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<注>“美しい世襲民主主義”については、下記記事(▲)を参照してください。


▲「美しい国のシナリオ」に透けて見える<異常な世襲民主主義>、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070625


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<参考>ヤクザ・暴力団の空気を描いた傑作映画、『極道の妻たち』は東映ビデオ(Copyright c Toei Video Co.,LTD.)のDVDで観ることができます。


安倍首相が異常な執念を燃やして成立を図る『国家公務員法改正(案)』(=官邸への権限集中による天下りの合法化(公認) → 一元化した再就職斡旋システムの民間への安易な外注化方式?・・・この部分の具体像が全く見えない!)のおかげで、12日間の国会会期延長が政府・与党によって強引に推し進められました。これについて各メディアが報じるところによると、それは『美しい国へのシナリオ』と『戦後レジームからの脱却』への足掛かり(入り口)という重要な位置づけであるそうです。


しかし、<フツーの人間レベルのアタマ>で考えたのでは、この<三題噺=国家公務員法改正、美しい国へのシナリオ、戦後レジームからの脱却>の繋がり具合がサッパリ分かりません。この<三題噺>の意味するところが明快に理解できる人たちは、よほど“美しい国”に感動・感銘しているか、“美しい国”という呪文に洗脳でもされているのでしょうか? あるいは、サッパリ分からないのは、トシのせいで筆者の頭に“蜘蛛の巣”が張っているか、もはや認知症を患っているからなのでしょうか?


いや、むしろここから浮上するのは<美しい国の最高権力者の地位>に舞い上がり、一人よがりで酩酊し恍惚としている安倍首相の、まるでヒトラーのように暴君的で狂信的な政治手法の異様さです。そして、その一つの証拠が“ボーナスの一部を国庫へ返上して年金問題へのケジメ(みそぎ?)にしようというパフォーマンス”です。これは、たとえれば渦中の“牛肉製品擬装のミート・ホープ社”の社長と役員連中がボーナスの一部返上で“悪質な会社ぐるみの牛肉製品の偽装犯罪”をチャラにしてくださいと消費者(国民)に向かって宣(のたま)うようなものです。もし、こんなことがあれば消費者(一般国民)は烈火のごとく怒るはずです。だから、こんな子供騙しのような臭いパフォーマンスに誑かされるわけにはゆきません。


一方、基礎年金番号導入時の厚相である小泉純一郎・前首相の主席秘書官であった飯島勲氏が、年金問題の根本は自治労のミスだとして小泉・前首相の責任を全面否定しているようです。また、小泉・前首相自身も、26日(夜)に地元の神奈川県横須賀市で行った講演で“年金問題への国民の怒りは大変なもので安倍首相が散々たたかれているが、このヤマを越えるとだんだん安倍氏は逞しくなる、マイナスをプラスにすることが肝心だから、これを反面教師にして、二度とこのような怠慢はさせない体制を作るべきだ」と、まるで他人ごとのような超然たる口調で語ったと報じられています。


この一連の政治の流れと関係者たちの言質に共通するのは、<小泉政権→安倍政権>につながる『ヤクザ・暴力団的な政治手法』ということです。因みに、「松岡大臣及びその関係者らの自殺など=詰め腹、指詰め、あるいは復讐」、「失政のケジメ=ミソギ、落とし前」、「不正なウラ政治資金=みかじめ料」、「対話と圧力=タカリと強請り・脅迫」という具合に彼らが好む出来事や言葉をヤクザ・暴力団の隠語と置き換えてみると分かりやすくなります。このように見做すと、“美しい国”が好み多用するパフォーマンスと言語は、ヤクザ・暴力団風のハッタリであることが分かります。“民主主義国家・日本”の国民である我われは、このように下卑た暴力的徒党集団の隠語に誑かされる訳にはゆきません。


なお、当ブログでは機会があるごとに<小泉政権→安倍政権>につながる『ヤクザ・暴力団的な政治手法』の問題(見かけ上の軽いパフォーマンス、あるいは美しい衣に潜む剥き出しの斧(あるいは刃(ヤイバ))の問題)を取り上げてきましたが、特に当記事の内容との関連が大きい下記(★)もご参照ください。


★暴力的本性を露にした“美しい国”の横暴、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070601


★「美しい国のシナリオ」に透けて見える<異常な世襲民主主義>、
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070625


★映画『極道の妻(おんな)たち、情炎』に見る“閣議風景”の原点、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050406