toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

2007年春、ドイツ旅行の印象[ライン・クルーズ編]


イメージ、「ローレライの妖精」

・・・一枚目の画像はhttp://www.goethezeitportal.de/index.php?id=2587より、二枚目はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Loreley.jpg(ウイキメディア)より


ライン左岸の観光地
http://www.i-wanna-travel.com/r6-germany04.htmlより



(プロローグ)


“ヤッパ!世襲バカ殿様だったの〜?”と美しい国の正体を知り、喘ぎ苦悶するニッポン


この内容は、[美しいアナクロ(墓穴)掘りばかりで、その器ならぬ<安部首相に無理心中を迫られ>苦悩する日本、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070802=『2007年春、ドイツ旅行の印象[ハイデルベルク編]、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070801』の補正記事]への<TB・コメント・レス& et al> の再掲です。


[TB・コメント・レス& et al]


toxandoria 『村野瀬 玲奈 様


TB(http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-348.html)ありがとうございます。漠然と考えていたことが、これだ!と思いました。


ご案内の、英国週刊誌『エコノミスト』付属EIUが発表した民主主義の5つの構成要素は大変に興味深いものです。


1. 選挙プロセスと社会的多元主義
2. 政府機能
3. 政治的参加
4. 政治的文化
5. 市民の自由


このような観点から見れば、南ドイツ新聞が“安部の行為で自民党が壊れれば、日本では始めて民主主義が実現する”と指摘したこと、N.Y.タイムズが“参院選の大敗北は、安部の右翼的な軍国主義が日本国民によって否定されたのだ”・・・、などの海外メディアの指摘がほぼ適切であることが分かりますね。


同じような観点から、アメリカ(ブッシュ&議会の両方)からも安部政権は手玉に取られている(小バカにされている?)ようです。


また、どのブロガーか失念しましたが“安部首相は自分が<世襲の王様>だと勘違いしているのではないか?”との指摘もありましたが、この辺りが安部首相のホンネかも知れませんね。


それはともかく、特に安部の仲間たちを持ち上げる<偽装右翼>一派が最も耐え難く思うのは「1. 選挙プロセスと社会的多元主義」だと思います。この点が、欧米諸国と日本の民主主義に関する成熟度に大きな落差をもたらしているようです。』 (2007/08/03 05:02)

→ ( 参照 / 末尾に書いた、<付録1> 替え歌  『 第21回参院選の感想 = ♪♪  傘がない  ♪♪ 』 )


o_sole_mio 『TBありがとうございました。


何度かドイツ上空を飛行機で移動したことがあるのですが、原子力発電所をあちこちでみました。ご紹介されている通り廃止が進んでいるようですが、それを裏付けるように風力発電の風車もたくさんあったのが印象的でした。


参院選で大敗した自民党の安倍首相ですが、ご指摘の通り権力の座にしがみついて離れないようです。ここで辞めたら祖父である岸元首相に及ばないとばかりに意地になっているのでしょうか。』 (2007/08/02 22:25)


toxandoria 『o_sole_mio さま コメントありがとうございます。


原発の現実的な怖さは、今回の刈羽原発のような地震等の自然災害の波及のケース、あるいは上空からのテロ攻撃ですね。それに加えて絶対に見逃せないのはJR西日本の悲惨な事故を思い出すまでもなくヒューマン・エラー(人対人の双方向コミュニケーションの不具合)の問題だと思います。


地球温暖化(Carbon dioxideの増加)対策の一環として原発のクリーン度が意識されていますが、これも疑問です。チェルノブイリの悲劇(ソ連政府による意図的な放射性降下物の落下範囲の制御)のように極端な場合だけでなく、例えば、前の記事(http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070801)で書いたフランス・ブリュターニュの「ラマンシュ核廃棄物貯蔵センター(CSM)」(1994年、閉鎖)周辺では、白血病の多発傾向がACROなどによって報告されているようです。


究極的には、ドイツが目指す方向(原発の縮小・廃止 → 再生可能エネルギーの利用拡大へ)かと思います。ただ、再生可能エネルギーの中でバイオマスへ傾斜(例えば、今起こっているエタノール・バブル)することは危ないような気がします。


このような意味で、EU、ドイツ、フランスの「環境リスク・コミュニケーション」にかかわる動向は見守るべきだと思っています。特に、フランスは原発に通底する核兵器技術問題とのかかわりで、アメリカに対して大きな影響力を与えることになりそうです。


今、参院選の結果として“安部=世襲の殿様意識”という実にバカげた問題がクローズアップされています。それに加えて、日本の株価が下がり、総日本売りのパニックになるので“安部=世襲の殿様意識”を支えるべき( ← これはトンデモない勘違いか、意図的なウソだと思います)だという、大方の財界人の石アタマ(あるいはグローバル人らしからぬ“黒船意識”的な視野狭窄)ぶりも暴露されてしまいました。


ダジャレで恐縮ですが、日本が“アカギの山も今宵限り”とならぬことを願っています。こんなことは“あの有名なホンモノの赤城さん”だけで終わりにして欲しいと思います。


今回の参院選の結果は、色々と根本から考えるよい機会になると思っています。』 (2007/08/03 07:17)


『Y.T.さま ← toxandoria (友人Y.T.氏からのメール・コメントへのレス)


ハイデルベルクの街区のイメージが仙台に似ていることは、実はハイデルベルクへの留学経験があるN.S.先生から聞いていたことです。そして、実際にこの目で見て、やはり似ていることを実感しました。


無論、建物が似ているということではなく(ベースは自然環境と地形が似ていることですが・・・)、昔の片平地区と広瀬川を挟んだ川内・青葉山の様々な面での関わりのあり方、それらが作り出す街の環境の中で生活する人々が醸す雰囲気が似ているというようなことです。


しかし、ご承知のとおり、今の仙台は見かけ上はとても綺麗な現代都市になりましたが、何かがすっかり変わってしまいました。片平から一番丁・中央通り辺り、あるいは青葉山キャンパスなどを訪ねてみても、極論すれば殺伐とした無味乾燥な風が吹いているだけです。


どうもヨーロッパと日本では街づくりについての根本的な発想が違うようです。一つ挙げるならば、ヨーロッパは歴史を正しい意味で重視しています。それは様々な意味で経済の活性化にもつながっているようです。


長丁場となりましたが、ドイツ旅行記で残すは「ライン・クルーズ編」、「フランクフルト編」の二つだけとなりました。


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ライン川クルーズの流域図
http://www.tm-a.co.jp/cityInfo/Germany/rhein_map.htmlより


リューデスハイムの風景)



リューデスハイムは、アスマンハウゼンとともにライン中流域をクルーズするための拠点です。この中流域はヘッセン州のラインガウぶどう畑地帯のほぼ中央部で、ローレライ峡谷に沿っています。リューデスハイムはワインの街として名高く、年間に約300万人の観光客が世界中から訪れています。


「つぐみ通り」辺りの風景


ワイン専門店ニコラス「Rudesheim試飲室」の風景

・・・ニコラス・ジャパンは、1990年に高級ワイン造りで創業し、ぶどう作りから販売・輸出までを一貫して営んでいます。


ライン川クルーズ、ア・ラ・カルト)


ドイツで有数の白ワイン産地・リューデスハイム(Ruedesheim)からザンクト・ゴアルスハウゼン(St.Goarshausen/全ライン川遊覧コースの中間地点で、有名なローレライの崖に近い)へ向かうライン川クルーズのルート(直線距離で30km程度)ですが、ここを約2時間でクルーズしました。


生憎の曇り空で残念でしたが、これらの画像からライン川クルーズの空気を感じていただければ幸いです。なお、遠望した城の名前についてはハッキリ確認できるものだけに表題を付けておきます。


クルーズ船、デッキからの風景


ライン川の風景、いろいろ1



ねずみの塔(Maueseturm)

・・・隣岸にあるエーレンフェルス城(Ehrenfels)の偵察用に建てられた塔だとされています。



エーレンフェルス城跡(Burgruine Ehrenfels)

・・・これは、1211年に関所の役目で建てられた城です。1689年のフランス革命のときに破壊されたままです。



ライヒェンシュタイン城(Burg Reichenstein)

・・・ライン河畔で最古の城の一つです。モルゲンバッハ渓谷の入り口にあり、近隣には12世紀に建てられた聖クレメンス礼拝堂(St. Clemens Kapelle)があります。


急斜面を利用したぶどう畑の光景(Assmannshausen)

・・・リューデスハイム周辺は、白ワイン用のぶどう畑で覆われたような感じですが、ライン川の斜面もブドウ畑で埋め尽くされています。ここアスマンズハウゼンのぶどう畑はドイツで珍しい赤ワイン用のものです。


ラインシュタイン城(Burg Rheinstein)

・・・ライン河畔で美しい城の代表格で、14世紀にはマインツ大司教の税関として使われました。


ライン川の風景、いろいろ2


ゾーネック城(Burg Sooneck)

・・・古くはコルネリミュンスター僧院(Corneli-Munster Kloster)が所有する難攻不落の城でしたが、やがて悪評が高い盗賊騎士の城として使われるようになったため焼き払われてしまい、再建も禁じられました。しかし、1323年にプファルツ侯が禁令を無視して再建したためマインツ選帝侯が、これを没収します。


クルーズ船の船内風景


ハイムブルク城(Die Heimburg)

・・・元々は1305年にマインツ選帝侯が建てた城ですが、1689年のフランス革命で爆破されました。約100年前に実業家が買い取って再建しています。


フュルステンベルクの廃墟(Ruine Fuerstenberg)

・・・ケルン大司教エンゲルベルト1世フォン・ベルク(Engelbert 1 von Berg )が、1219年に建てた城です。やはり、1689年のフランス革命で破壊されて塔だけが残っています。殆どが廃墟状態ですが、一部はワイン貯蔵庫として利用されています。


ライン川の風景、いろいろ3


シュタールエック城(Burg Stahleck)

・・・1095年以前に建てられた古城ですが、1142年にはプファルツ侯のライン河畔の居城となっています。フランス革命の時には爆薬庫となっていたため、爆破され跡形もなく吹き飛ばされました。現在の城は1727年に再建されたもので、今はユースホステルとして使われています。


プファルツ城(Die Pfaltz)

・・・14世紀頃に土地の貴族が、川幅を狭くしている中州に着目し往来する船から徴税するために建てた城。後になって、プファルツ伯がそれを買い取ったとされています。


グーテンフェルス城(Burg Gutenfels)

・・・13世紀に土地の貴族が建てたとされる城です。高さ35mの望楼は当時のままの姿で保存されています。今はホテルとして利用されています。


ライン川の風景、いろいろ4


シェーンブルク城(Die Schoenburg)

・・・神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世バルバロッサ(Friedrich I. Barbarossa/位1152年 - 1190年)が、忠誠を誓った臣下に授けたとされる城です。その壮麗な城の姿からシェーンブルク(美しい城)と命名されました。


ローレライ(Loreley)伝説の風景

・・・6〜7枚目の画像がローレライ伝説の妖精像です。ただし、7枚目はウイキメディアの画像(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Loreley.jpg)です。なお、ローレライの場所はザンクト・ゴアルスハウゼン近くで、水面から130mほど突き出た岩山のことです。ここが、スイスから北海へ流れるライン川で最も狭い場所となっており、昔からライン航路の難所でした。


ねこ城(Burg Katz)

・・・元々の城はKatzenelnbogen家(“ネコの肘”家?)の侯爵ヨーハン3世が1371年に建てたものですが、1700年にフランス革命軍によって破壊されました。その後修復され、今はホテルとして利用されています。それにしても、二枚目の画像はネコの顔(赤塚富士夫のニャロメ?)に見えますが、気のせいでしょうか?


ローレライの街、ザンクト・ゴアルスハウゼンの風景

・・・ザンクト・ゴアルスハウゼンは、このライン・クルーズの終点です。


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<付録1> 初出記事 → http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070729



 替え歌 『第21回参院選の感想 = ♪♪  傘がない  ♪♪』 [作詞・作曲/井下陰水]


 歌・演奏 : 井下陰水



 『 テレビでは我が国の将来の問題を


   誰かが深刻な顔をしてしゃべってる


   だけども問題は今日の雨  傘がない


   行かなくちゃ  投票箱に逢いに行かなくちゃ


   投票所に行かなくちゃ  雨にぬれ


   つめたい雨が僕の目の中に降る


   もう投票所以外は何も見えない これはいいことだろ?


   でも投票所は、もう閉まってた どうしてだ?


   (だから、投票率が下がったの?) 』


●今回(7/29)の参院選で政権与党の実績が否定されたことはともかくとして、最終投票率が全国平均で58・64%(前回=第20回(H16.7.11)は56.57%だったのでプラス2.07ポイント)と相変わらず6割未満に終わった(統計的な有意性評価の分岐点を超えていない)ことが気になり、こんな替え歌を作ってみました。


●もっとも、いろいろ小細工(投票日の先送り、約3割に相当する投票所での投票時間の繰上げ ← 民主主義国家として恥ずべき“不明朗な選挙プロセスが垣間見えた瞬間です・・・つまり、英国週刊誌『エコノミスト』付属EIUが発表した民主主義の5つの構成要素の中で第一番目の条件=「選挙プロセスと社会的多元主義」の原則を日本政府は無視しています)しても安部の「美しい国」が否定されたことについてはご同慶の至りと思います。


●しかし、先進諸国における国政選挙の投票率の水準からすると、10.0ポイント以上の大きな開きがあります。このような観点からしても日本の民主主義は未だしです。


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<付録2> 初出記事 →  http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070730 


 替え歌  『美しい国への挽歌 / ♪♪ さよならベイビー ♪♪』 [作詞・作曲:喰田平助]

 歌・演奏 : ノザンオールスターズ



 『 終わった参院選で取り戻せない議席


   カネにおぼれた日々なのに Oh Oh


   I don't wanna tell you “So long, Babe”


   ガタガタ選挙カーの移動(うつろい)に 身をまかせ


   当確を待った夜のしらべ Oh weh!


   I believe…“Hold on Babe”



   搖れてイカされて 振り向けば哀しい


   選挙の終りはいつも Oh Oh


   I don't wanna tell you “So long, Babe”


   選挙民はいつまでも 抱かれてはいない


   だから涙に変わる Oh weh!


   I believe…“Hold on Babe”


   You don't have to'be afraid


   Long blach clouds will fade away


   Oh oh oh oh, you're my baby, Oh wah, Oh weh!



   泣かなければ大人にはなれない


   甘く愛(いとお)しく狂(くる)おしい… 国会の議席


   Oh oh 顔が引き攣(つ)って 夢から醒めない Ah woo!


   投票締め切りの繰り上げまでしたのに


   Loving you, Baby 』