toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

2006年、夏のフランドル(オランダ・ベルギー)旅行の印象/エトセトラ2


[副 題]「小泉・安倍ワッショイ」現象に日本極右化の懸念を見ていた海外メディア等の炯眼


《 [2006-09-04付toxandoriaの日記/2006年、夏のフランドル(オランダ・ベルギー)旅行の印象/Appendix2]を再編集したものです 》


【画像の説明】(2006年7月、撮影)




一枚目は「ブルージュの遠景」、二枚目は「ブルージュの夕景」です。



ゲントのレストラン(La Moule)で食べた「ムール貝のワイン蒸」、そしてベルギービールです。



ラッセルで有名な「小便小僧」(MannekenーPis)です。







一枚目は「ブラッセルの街角風景」、二枚目は同じくグラン・プラスの北東に続くガルリ・サンチュベール(Galaries St−Hubert/ヨーロッパ最古のアーケード街の一つ)のスナップショット、三枚目は「ガルリ・サンチュベールにある書店」の内部、四・五枚目は「グランプラス付近の道路標識と案内板」です。






一枚目はブラッセルの「王立美術館の入り口付近」、二枚目はブラッセルにある「日本大使館の看板」、三枚目はゲント市内に残る「中世フランドル伯・由来の古城」、四枚目は「ゲントの市街風景」です。


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●各メディアが報じるところによると、文科省の検定で高校の日本史教科書から削除された問題に関連する『2007.9.29、沖縄県民11万人デモ』の影響を受けたためか、第二次世界大戦末期の沖縄戦で日本軍が住民に集団自決を強制したことの有無についての記述が修正される可能性が出てきたようです。


●これは、アンチ共和主義者たち(アナクロ極右勢力)の希望の星であった「安倍の美しい国/戦後レジームからの脱却」が自壊したことと無縁ではありません。また、このように“偽装された希望の星”を祭り上げた<政権与党と小泉・前首相>、及びこの“上げ底イカサマ祭り”をワッショイした<マスメディア(特にテレビ)の軽薄さ、無責任>を我われは忘れるべきではないと思います。


●以下は、約1年前に安倍政権が発足したことを告げる「首相官邸発HP、総理の動き」(http://www.kantei.go.jp/jp/abephoto/2006/09/26hossoku.html)からの部分再録です。


『 平成18年9月26日午後、衆・参両議院本会議で、安倍晋三議員が、伊藤博文初代内閣総理大臣から数えて第90代目(57人目)の内閣総理大臣として指名を受けました。


 指名後、総理大臣官邸で新内閣の組閣に着手し、その後塩崎内閣官房長官から閣僚名簿の発表が行われました。


 夜には、宮中における総理の親任式及び国務大臣の認証式が行われた後、総理大臣官邸に戻り、記者会見、初閣議、記念撮影が行われました。


 安倍総理は記者会見で、新しい内閣の位置づけについて「毎日額に汗して働き、家族を愛し、地域をよくしたいと願っている。そして日本の未来を信じたいと考えている普通の人たち、すべての国民の皆様のために政治をしっかりと行ってまいります。そのために、本日、『美しい国創り内閣』を組織しました。」と表明し、「日本が世界の国々から信頼され、そして尊敬され、子どもたちが日本に生まれたことを誇りに思える美しい国、日本を創ってまいりたいと思います。」と抱負を述べました。 』


●以下はオリジナル記事[2006-09-04付toxandoriaの日記/2006年、夏のフランドル(オランダ・ベルギー)旅行の印象/Appendix2]の一部を再録したものです。これは、約1年前の安倍政権が発足した頃までに流れていた<海外メディアによる日本の評判>の一部です。


【海外における最新の日本の評判1】


『日本の安倍氏イラン大統領は似ている、“歴史修正志向”とドイツ誌シュピーゲル』(2006.8.4付・共同通信配信記事)


共同通信のベルリン特派員発のニュースとして、下記の内容が報道されている。


・・・ドイツ有力週刊誌シュピーゲル(8/4発売)は、小泉首相による靖国神社参拝に関する記事を掲載。


・・・この中で、安倍官房長官が歴史家による東京裁判研究が必要だとの立場を取っていることについて、ホロコーストユダヤ人大量虐殺)を“神話”と呼んだイランのアハマディネジャド大統領と“歴史修正志向の点で類似している”と指摘。


・・・“専門家によるホロコーストの検証が必要だ”との大統領発言との類似性を指摘し、安倍氏靖国参拝を好み中国や韓国に対する侵略を厳しく批判することを拒否していると報じた。


・・・また、戦時体制を産業政策面から支えた安倍氏の祖父・岸信介元首相を“ナチスの軍需相であったアルベルト・シュペーア”になぞらえて、こうした家系が安倍氏の思考に影響したようだと指摘。


【海外における最新の日本の評判2】


『Jan van Bremen論文「オランダにおける神道研究」の指摘=日本アカデミズムの自民族中心主義(ethnocentrism)化の問題』


これは、記事[2006年、夏のフランドル(オランダ・ベルギー)旅行の印象/アントワープ編](http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060902)で既に触れたことであるが、オランダにおける400年を超える日本研究の実績を背景として、現代の日本学研究者たち(現代オランダでは、プロテスタントカソリック両系統の神学者らが神道靖国・英霊などの研究に熱心に取り組んでいる)の中から、靖国神社や英霊の問題に関する日本国内における最近の閉鎖的な研究傾向(「ethnocentrism/自民族中心主義」化の傾向=極右化)に対する批判の観点が提言されている。


彼らの研究の凄さは、徹底的に日本語の歴史的文書・古文書類を読みこなすという文献学的研究に徹していることである。彼らにとって日本は未だに幕末期の「開国以前の状態」に見えるのかも知れない。いずれにせよ、我が国のアカデミズム・出版・情報分野及び文化振興に関する国家戦略とリスク管理意識の欠如と、その視野の狭さには悲しむべき点が多すぎる(詳細は下記URL◆を参照)。


ライデン大学教授Jan van Bremen、論文『オランダにおける神道研究』(国学院大学、21世紀COEプロジェクト・特別セミナー)、http://21coe.kokugakuin.ac.jp/modules/pdfman/get.php?id=30#search=%22%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE%22


●上の「首相官邸発HP、総理の動き」が告示する内容(見事に偽装された内容?)、及び当時の日本のマスメディアが“提灯記事”で満ち溢れ、特に民放テレビのワイドショーなどが“小泉政権に続く、高支持率の安倍まつり”(=ドル箱スターの再来を演出!)でバカ騒ぎしていたことを思うと、現代日本(=共和主義意識が欠落した日本)が<ナチスヒトラー時代のドイツ>に近い位置にあることが分かり愕然とするはずです。そして、今は、福田政権の下で極右勢力が猫を被っていることを忘れるべきではありません。