toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

醜悪な防衛疑獄のダメージ・コントロールで激しく翻弄される日本国民の主権・生存権


Lara Fabian - Adagio (live @ Edison Awards)


【画像1】仙台近郊、晩秋の風景(2007年11月3日、撮影)
























【画像2】ララ・ファビアン(Lara Fabian)『ワンダフル・ライフ』のジャケット・カバ−


・・・Sony Music Entertainment Japan Inc(http://www.sonymusic.co.jp/)、CD『ワンダフル・ライフ』より(2007年11月3日、撮影)


『ワンダフル・ライフ』(Sony Music Entertainment Japan Inc)を入手して聴いています。その素晴らしさは無論ですが、ララ・ファビアンの歌声には癒し系のジャンルを超える何かがあるようです。ぜひ、フランス語版も聴いてみたいものだと思っています。参考まで『ワンダフル・ライフ』のディスクの説明文から一部を下に引用しておきます。


・・・2000年にシンガーソングライターでもあるララ・ファビアンは、英語のアルバム『ララ・ファビアン』で世界デビューを果たした。圧倒的な歌唱力と豊かな表現力。それをもって熱唱する歌は、どれもドラマティックで、美しい情感とともに、そこに内包されている物語が伝わってくる。


・・・アルバムのタイトルは『ワンダフル・ライフ』。ここにはララのこんな気持ちが託されている。『人は誰もとても複雑な存在だと思う。でも、その一方で、同じことに夢中になり、誰もが人生の中で同じものを求めている。それがワンダフル・ライフ。素晴らしい人生を誰もが同じように求めている。ただ、それぞれ異なるのがその求め方であり、求める過程なのだと思う。』


・・・ベルギー人の父とイタリア人の母を持つララは、性格的にはイタリア人気質で、情熱的なタイプだという。子供の頃から、人が“愛”というものを蔑ろにしていることに、ある種の怒りに似た感情を持っていたそうだ。だから、人一倍に“愛”を大切にしたいと思うがゆえに、傷つき、悩み、葛藤することも多い。そういった経験から彼女の歌は生まれている。


<注記1>


ララ・ファビアンについて詳しい案内がありますので、muranoserenaさんの下記ブログ◆も是非お読みください。このmuranoserenaさんのブログでは、フランス文化の香りが伝わってくるようなララ・ファビアンのライブ(下記5曲/YouTube)を聴くことができます。


La difference  違いということ (toxandoriaの日記とは別ヴァージョン)


Le blues du businessman  ビジネスマンのブルース


Diego, libre dans sa tete  ディエゴ、思想の自由


Voir un ami pleurer  泣く友を見ながら


Mistral gagnant  当たりクジ付きのミストラル


◆村野瀬 玲奈の秘書課広報室、http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-463.html


<注記2>


関連として下記記事★も、ご参照ください。こちらでもLara Fabian のライブ・ショー(YouTube)が楽しめます。なお、以上の【画像1】、【画像2】は、当記事の内容と直接の関係はありません。


★2007-10-16付toxandoriaの日記/カナダのヒューマンな歌手、ララ・ファビアンをご存知ですか?、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20071016


・・・・・・・・・・


超党派とされながらもCIA(Central Intelligence Agency/アメリカ中央情報局)との結びつきが噂されるアメリカのシンクタンク外交問題評議会』(Council on Foreign Relations)のリチャード・ハース会長が、次期米政権の外交についてのインタビューの中で、特に今後の日米関係について次のように語っています(情報源:2007.11.3付・朝日新聞opinion)。


<注>CIA(Central Intelligence Agency)について特に留意すべき点については、下記の記事▲の中で映画『グッド・シェパード』の部分を参照。


▲2007-10-31付toxandoriaの日記/(米)サブライム問題と(日)防衛・疑獄に通底する“賭博化&軍需化経済”の病巣(プロローグ)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20071031


『・・・前略・・・次期米政権にとっても対日関係は引き続き極めて重要な二国関係であり続ける。米日関係は、地域の個別問題に共同で対峙する同盟から、“地球規模の問題に共にかかわる同盟へと近代化されるべき”だろう。今後の両国関係への疑問符はむしろ米国ではなく、日本の側にあると考えている。・・・後略・・・』


ここでリチャード・ハース氏が期待する“地球規模の問題に共にかかわる同盟へと近代化されるべき”パートナーの一方である日本は、当然のことながらヨーロッパ諸国のような本物の民主主義国家(=政治の表に市民意識が見える国)としての「普通の国」のはずです。


しかし、前・安倍政権はこの「普通の国」を偽装しつつ、実は途轍もなく異様な整形美女型の「美しい国」(←これは確信犯たるヤクザ型政治・小泉政権の置き土産でもあった)を目指していたことが暴露されたため敢えなく自壊し、今度は一見するかぎり“沈香も炊かず、屁もひらない”チンパン顔(ヅラ)の福田政権が誕生した訳です。


ところが、この「小泉〜安倍〜福田政権」の深部でバロック音楽通奏低音のようにへばり付きムクムク増殖していたのが「防衛疑獄のモンスター」です。この問題は、より大きく見れば米国の軍産複合政治・経済の奔流の中で浮き沈みしていますが、日本政治のフレームに限れば、それは国民の目をひたすら誤魔化し続けてきた与野党に跨る悪徳(=防衛利権)の根茎に繋がります。


つまり、航空自衛隊の次期輸送機(CX)・新型エンジンの納入利権にとどまらず米軍基地再編(総予算規模=2〜3兆円以上?)に関する利権も視野に入れるべき問題であり、歴代の首相経験者、防衛大臣および与野党の大物政治家らが絡み合う国辱的な大疑獄事件です。


そこで出没する主人公らの相関図は複雑怪奇であり、とうてい善良な一市民の想像力と推理力が及ぶものではありませんが、少なくとも、今回の問題の露見を予想した腹黒い権力サイド(=与野党に跨る防衛利権関係者たち)によるダメージコントロールが巧妙に行われてきた節があります。


つまり、表面的に見る限りでは誰が敵で誰が味方であるかが分かりにくくなるよう意図的な情報操作が行われてきたということです。例えば、例の新聞等一般メディアとテレビのワイドショー番組および週刊誌を大いにヤンヤと湧かせた<小池百合子・元防衛相 VS 守屋・元同次官>の官邸を巻き込んだ派手なバトルの背後にも狡猾に仕込まれた、そして健全な市民意識(主権と生存権の主張)を押さえ込むためのダメージ・コントロールの腐臭が漂っています(参照:サンデー毎日、2007.11.11号『守屋・前次官を巡る疑惑の相関図』)。


<注>ダメージ・コントロール(Damage Control):小・中の悪事、小・中の事件、小物の犯罪者などを意図的に血祭りに上げてみせて、巨悪のご本尊をカムフラージュまたは隠蔽する情報操作技術。


また、今回は結果的に不調に終わったといいながらも、ご両人がワザワザ大げさな見得を切ったうえで、二度にわたり密室(非公開)で行われた「福田・小沢両党首会談」も、このような観点から見ておく必要があります。


かくして、背に腹は変えられないので国民の主権と生存権などはなんのその、神聖なる「国益」を守るための大連立構想ならぬ『軍需・防衛ビジネス“偽装ハゲ落ち事件”』のヤバ過ぎる波紋を<共通の防波堤=自衛隊派遣恒久法論議>の前で終息させ、それぞれの私益を死守するための“大談合劇場”の可能性という次第になる訳です。


そもそも、防衛族議員のサークルが自民・民主両党の中へ深く浸透してきたという歴史的バック・グラウンド(参照、下記資料★)を直視するならば、このことは少しも摩訶不思議なことではありません。


★安全保障議員協議会(自民、民主等の国防族議員から成る)、http://www.ja-nsrg.or.jp/http://www.ja-nsrg.or.jp/f2006-8.htm


日米平和・文化交流協会(同上)、http://www.ja-cpce.jp/


そして、このような“事実上の米国植民地・日本”においては、『国益』(その実像は植民地の傲慢な総督たちが私利・私益・私腹)を偽装するために日米・軍政官財が構成する有志連合の“錦の御旗”の下では誰でもが何事につけ絶対に沈黙を守るべし(巨悪のためのグッド・シェパードになるべし?)という不文律があることを思い知らされる訳です。


問題は、そもそも、この種の日米交流開始の動機が善なるものであったとしても、その中に巣食っていた動機不純な「小悪」が制御不能な「巨悪」(というより、それは巨悪の有志連合(coalition))にまで育ってしまった可能性が非常に大きいことです。そうであるならば、このような事態が本来の「国益」と「日本国民の主権」に対する裏切りでないと何ゆえに言えるのでしょうか? 


従って、日本の防衛省において、事実上のシビリアン・コントロールが利かなくなり、国会が軽視されるような妖しい空気が漂い始めた根本(=妖しい空気の発生源)もこの辺りにあると見なすべきです。


[参 考] 


[2007-10-31付toxandoriaの日記/(米)サブライム問題と(日)防衛・疑獄に通底する“賭博化&軍需化経済”の病巣(プロローグ)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20071031]へのコメント&レスの再掲


[コメントを書く]


とむ丸 to toxandoria


『フランスの電力が80%まで原子力に頼っていたことはまったく知りませんでした。驚きました。このリスクの高さをどう解決していくのか、注目ですね。


私 たちの国の双方向コミュニケーションについては、時々絶望的な気持になります。汚職・利権構造では他国を笑えません。それでもなんとか気を取り直して、意 見を共有する人たちがいることに励まされながらやっていくより仕方ないですね。』 (2007/11/02 10:17)


toxandoria to とむ丸  


『とむ丸 様 、コメントありがとうございます。


フランスの電力が大きく原発に依存してきたことには、記事に書きましたとおり、それなりの事情があるようです。が、ドイツとフランスがEUの盟主的な立場であるからには、これからが彼らの知恵の出し所であり、正念場ではないかと思います。


日本で残念なのは、フランスのように、より広い観点から、これからの原子力利用の問題について、例えばリスク・コミュニケーションのような共通概念を構築し ようという議論が進んでいないことであり、渦中の防衛・疑獄問題についても然りです。相変わらず、日本の主権者は一体誰なのかという根本的な問題意識が混濁したまま放置されています。


地元弁護士会・主催の憲法民集会へ参加する機会(10/5)があり、姜 尚中氏の講演「憲法9条のリアリ ズム」を聞いたときのことですが、スコット・リッター氏(前国連イラク大量破壊兵器査察官、米国人)が“自分はパトリオット愛国者)であるが故にイラク 戦争に反対している”と話してくれた、というエピソードをお聞きしました。


ブッシュ一派に席巻されているはずのアメリカですら、このよう に“本来的な意味での主権在民の自由な空気”が許されていることが羨ましくなります。しかし、このような市民集会への参加者(ごく一般の市民の方々)が回を重ねるごとに増えつつあるという主催者の説明に希望が見えたような気がしました。』 (2007/11/02 17:59)