toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

“8.30撹乱”目的の『謀略ビデオ』鑑賞に必須の視点

toxandoria2009-08-21



奥多摩の風景(2009.8.19)






フランス国営放送!?「お笑い日本の実態」


上の動画は、読売・朝日・日経など主要新聞の世論調査が“民主・300議席超、自民・議席半減以下”を報ずるなかで、2009.7.31付でYouTubeへ投稿された、情報撹乱の意図と思われる謀略(?)ビデオで、その「概要」には次のようなことが書いてある。


(関連参考情報)


毎日(19〜21日・調査/衆院選)・・・民主320議席を超え330へ迫る勢い、← これ自体はマスコミの揺り戻し or 褒め殺し戦略?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090822-00000005-mai-pol


「概要」 AGM169JCMS 2009年07月31日


フランス国営テレビ!?が日本の実態について解説します。日本の危機的状況が、この1 本ですべて分かる入門用動画です。お子様は両親に見せてあげてね。美人アナが好きそうな団塊世代のオヤジどもに大量拡散して下さい!奥様方もヨロシクです!みんなで日本を 守りましょう! 


よく音声を聴くと出てくる単語が字幕とまったく違っているので、すぐに謀略(orおふざけ?)であることが分かるが、JANJAN・山崎康彦記者の分析(下記◆)によると、ポイントは《美形・女性キャスターが語るフランス語の内容(恋愛特集/愛と誘惑、女性の新しい態度)と日本語字幕とは全く関係ない》ということなので、極右による、プロを使ったB層向け工作ビデオのようである。


◆「フランス国営放送情報番組」を偽装した謀略ビデオがYouTubeに、JANJAN:山崎康彦2009/08/20、
http://www.news.janjan.jp/media/0908/0908199003/1.php


現代日本における政治・経済・社会の様相を概観すると、その根本病巣は下の三つと見なすことができる。(1)と(3)は、ともに日本だけの問題ではないが、特に日本では、約60年にも及ぶ事実上の自民党独裁体制の中で「国民主権意識が希薄なまま経過した」ため、これらの被害が拡大した。


他方、(2)の問題は、日本国民の“政治的衛生観念の希薄さ”とも奥深いところで根が繋がるため、一回や二回の政権交代程度で全治する類の簡単な病魔ではない。が、先ず全てはそこからしか始まり得ないことを肝に銘じるべきであろう。


(1)官僚機構の高層化・巨大化・複雑怪奇化


・・・これは、非常に永らく民主主義を騙り続けてきた頂上権力の実行部隊たる行政機構全体の深刻な超官僚化、つまり一般教養(Liberal Arts & Humanities)の必要性と一般市民の存在を無視し、かつ見捨てつつ自己増殖に励んできた日本エリート層のカルト(重度の頭脳閉塞&硬化)現象だ。その弊害は一般行政官庁だけにとどまらず、司法界(裁判所・検察官・弁護士)、警察およびそれと馴れ合うサブ権力たるアカデミズムとマスコミも同類のカルト化に汚染している。


(2)ヤクザ・暴力団が絡む『ゴロツキ徒党政治の伝統』の悪性化


・・・『東国春・助平劇場』に続く『ブラックお笑い劇場』であることが窺われるTVワイドショーがかりの“酒井ノリピー&押尾事件”にかかわる一連のバカ騒ぎの背後には政権交代を睨んだヤクザ・暴力団・ゴロツキ徒党集団の影がチラついている。


・・・しかも、これら芸能界やお笑い世界を包むオーラの書き割りから漏れ聞こえる声の中にはヤクザ・ゴロツキ化した法曹界人脈や財界人脈、さらに驚くべきことに、与野党の垣根に跨りつつ国境をすら越えたグローバルな闇のネットワークと魑魅魍魎たちのオドロオドロしい暗躍が見え隠れする。


(関連参考情報)


2009-08-16toxandoriaの日記/「日本核武装論と日本政府」の背後に潜むヤクザ・暴力団(ゴロツキ徒党政治)の伝統、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090816


2009-08-19toxandoriaの日記/続、「日本核武装論と日本政府」の背後に潜むヤクザ・暴力団(ゴロツキ徒党政治)の伝統、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090819


“酒井ノリピー&押尾事件”が象徴する『政界・芸能界・アダルト&ニッチ業界etc“和合腐敗の深層”(?)』、
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/590.html


(3)<郵政改革>に象徴される小泉ネオリベ『偽装構造改革』の遺産たる格差拡大と傲慢ビジネスの跋扈


・・・この背景に「米国年次改革要望書」のシナリオが存在することは周知のとおりだが、その根本にはアメリカン・ポピュリズム(自由原理主義)の伝統がある。そして、この建国以来のアメリカ合衆国の伝統を徹底的に強化し、カルト化したのがアイン・ランドの「客観主義哲学」である。


・・・アイン・ランドはロシアで生まれソ連で教育を受けた恐ろしいほどまで知能が高い女流思想家で、1925年にアメリカの親戚を訪ねる旅の途中に永久に母国を去りアメリカに永住した人物だ。しかも、目を見張るほどの美形でもあったので若き時代のアラン・グリーンスパン(元FRB議長/今回の世界金融恐慌のトップ責任者の一人)と関係を持った間柄(ランディアン・カルトの一人、つまりアイン・ランドの愛人)でもあったことは知る人ぞ知ることだ。


・・・なお、今オバマ政権が「医療保険改革=国民皆保険制度の導入・案」に対する予想以上の国民からの猛反発で窮地に立たされていることにも、このアメリカン・ポピュリズム(自由原理主義)が影を落としていると考えられる。ウオールストリートの傲慢ビジネスで世界金融恐慌が一回ぐらい勃発しても、ランディアン・カルトの呪いは払拭できないかも知れぬ(関連参照、下記◆)。


◆【緯度経度/産経】ワシントン・古森義久/医療保険改革 オバマ支持を減らす、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090822-00000056-san-int ← この記事は、例に依ってオバマ批判のスタンスで書かれているが、却ってその奥底に潜む矛盾が見えるようで興味深い


(関連参考情報)


▼2005-03-26toxandoriaの日記/ 作家アイン・ランド、米国ユニラテラリズムのもう一つの『源流』、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050326


▼2008-11-05toxandoriaの日記/ 麻生「漫画政権」が放置する「三つの格差」の母屋で“おがる”田母神「軍事統制派」の狂想、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20081105


▼ラリー・エリオット、ダン・アトキンソン共著『市場原理主義の害毒、イギリスからの眺め』(PHP研究所、2009年6月・刊、¥2,000.-+税)
・・・この本は市場原理主義の誤謬の核心を抉っており興味深い。つまり、不勉強な世界の政治家たちが“新生オリンピアンたち”(オリュンポス山の神々のご託宣を信奉する、いわばアインランド流・経済カルト教の狂信者たち)に騙されたという訳だ。


(エピローグ)その他の『謀略ビデオ』(?)のご案内


すべての日本人に告ぐ!?(民主党の正体)


2分で分かる麻生内閣の実績


国民が知らない日本の実態 !?



(Disinfection)Lara Fabian - Aime