toxandoria:旧「toxandoriaの日記」

W,Ⅴ.O.クワインによれば、地理や歴史から物理学や数学、論理学までに至る知識や信念の総体は周縁部(フリンジ)でのみ経験と接する人工の構築物ないしは「境界条件が経験であるような力(持続的ダイナミズム)の場」とされ、この描像の下で理論(又はイデオローグ)と合致しない観察結果が得られたとき生ずるのは何らかの特定の仮説の撤回ではなく、信念体系内部の各命題に割り当てられていた真理値の再配分であり、そこには多くの選択の余地(つまり無限の可能性が絶えず拓ける状態)がある。中山康雄著『科学哲学』(人文書院)

大勲位・中曽根康弘から「市民保守派」なる称号を賜った菅総理へ贈る歌

toxandoria2010-06-17



【プロローグ画像】ドラクロ ワ『民衆を導く自由の女神

Eugine Delacroix(1798-1863)「La Liberte guidant le peuple」1830 259×325cm oil on Canvas Musee du Louvre 、Paris


・・ドラクロワ民衆を導く自由の女神』でトリコロールを掲げる女性はフランス革命の象徴とされるマリアンヌだ。彼女はフランス革命の精神である「公共(共同の利益)・ 自由・平等」(=交換的正義と配分的正義のバランス/シミュレーション的、確率論的予測可能性と現実世界の予測不可能性のバランス/正義(Justice)の二つの公正要素=公正(Fairness)と公平(Impartiality))の象徴とされる。


(プロローグ)関連ツイッター情報


hanachancause 2010.06.17 16:08
民主党自民党化RT@hana: 大勲位中曽根康弘民主党菅総理へ「市民保守派」なる有難い称号を授与した(朝日6/18)、これは菅・民主党政権が「政権交代時の理想主義(国民主権重視、市場原理主義抑制)」をかな ぐり捨て財務省のシナリオに沿った現実路線(財政・大企業重視方向)へ潔く舵を切ったのを揶揄的に讃えたもの。


momoao 2010.06.17 16:15
抵抗(国民主権主張への)がすごいのかな QT @satama: RT @hanachancause: φ( ̄  ̄|||)【QT】千葉法務大臣は、容疑者に対する取り調べをすべて録音・録画する「可視化」法案について、来年の通常国会への提出も見送る考えを示しました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100617/t10015178621000.html


(市民保守派なる称号を贈られた菅総理の誤謬(偽装)の原点=この儘では民主党自民党化する)


菅総理は、所信表明で、先ず国家が全責任を負って「社会的正義、格差是正、所得水平分配のための累進税率の改善・工夫、最低年金保証制創設、国民皆保険制維持など、日本国民が人間として生きることができる最低限の医療・福祉・労働に関わる条件整備」の最優先を明言することを、消費税増額・法人税減税等の税制改革を宣言する前提条件として明確に位置付けるべきであった。


そこで自覚すべきは、あのリーマンショック後の今となってみれば「古典的な鶏⇔卵の堂々巡りや単なるバランス論」ではあり得ず、グローバル世界市場経済の流れを持続的で活力あるものへ再生するカギは、「生きがいを持つ人間こそが経済活力と付加価値創造をもたらす」という確たる信念に基づきつつ、あるべき優先順位についての理想を掲げることであるはずだ。


菅総理に不満な(不十分さを感ずる)のは、マスゴミプロパガンダがもたらす支持率なるものに遠慮しているのか、あるいはそれに怯えているのかどうかは知るところでないが、この点についての明確な意志表明に欠けているため、何かその言葉に誤魔化しがあるように感じられることだ。それ故に、新たな疑念が沸々と国民層のあちこちから湧出しつつあるのだ。


因みに、ほぼ同じような論点について、地方財政審議会長を務める東大名誉教授・神野直彦氏は “菅首相は余り慎重になり過ぎたようだ、スウェーデン又はデンマーク型のような高福祉・高負担を先ず最優先で目指す”と思い切って明言すべきであった(国情が異なるので全く両国と同じにすることはできないとしても…)と語っている(情報源:朝日新聞 6/12…ほぼ同内容の発言は、週刊金曜日1/29にもある)


一方、見過ごせぬのは、民主党政権の中でも「カルト的意味合いでの市場原理主義新自由主義思想」の流れが一定の影響力を与えているという現実があることだ。それは、現職閣僚の中に市場原理主義信奉者が存在するという類の単なるヒューマンファクターではなく、恰も口蹄疫ウイルスの如く、絶えず隙あらば増殖の機会を窺うという意味で、凡ゆる諸政策プロセスの大元に新自由主義の動因が潜んでいることだ。


例えば、「国民的な観点から、国の予算、制度、その他、国の行政全般の在り方を刷新するとともに、国、地方公共団体及び民間の役割の在り方の見直しを行う」(平成 21年9月18日閣議決定)という目標推進のため内閣府に設置されている「行政改革刷新会議」なる機関(国家戦略室、閣僚委員会と並び内閣の政治主導を実現する名目の組織)があり、主に「規制・制度改革」と「事業仕分け」を分掌している(参照、http://www.cao.go.jp/sasshin/


この行政刷新会議の事務局長は、「構想日本(民間の非営利系・政策シンクタンクで元大蔵官僚の加藤秀樹が設立、http://www.kosonippon.org/)の代表である加藤秀樹氏なる人物が務めている。この「構想日本」は中立性を謳っているものの、小泉・竹中劇場の時に「三位一体改革」(2004.6、閣議決定)を提言し採用されたという事実がある。加えて、一貫して強力な規制緩和の必要性を主導する立場からも、その思想的底流が「新自由主義思想+財務省路線」、言い換えれば自民党時代の「ネオリベ政策+財務省路線」のすり替え組織である可能性が非常に高い。


従って、菅内閣は「第三の道(英国ブレア流の?)を目指すと所信表明で述べたようだが、それが文字どおりに「人間重視あるいは社会民主主義的な価値観を新自由主義の上位に置く」と宣言したと評価する訳にはゆかない。もしそうであるならば、財務省のシナリオに忠実な税制改革(法人税引下げ、消費増など)を最優先する筈がないのだ(参照⇒『経団連会長、法人税引き下げ歓迎…経産相と会談』、http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100616-OYT1T00570.htm /『菅首相が消費税引き上げに前傾』、http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15873520100617)/span>。


留意すべきは、聞こえが良い「第三の道」を謳う菅民主党政権の下で、実は、すり替えられた形での自民党時代の「ネオリベ政策+財務省路線=国民主権を無視し、国民を国家財政と大企業経営のための道具と見なす異常思想」の政策が、マスコミに操作された非常に高い支持率に支えられつつ実行されてしまう恐れがあるということだ。もし、これが現実となれば日本の政権交代は偽装であり、そこで実現したのは偽装民主主義ということになってしまう。


しかも、一昨年のリーマンショック市場原理主義の暴走が資本主義の発達にとっても有害であることが漸く世界的に理解されたとはいえ、その業病デリバティブ金融派生商品CDSなどの病巣を抱えた資本主義の宿痾)が根治・寛解した訳ではなく、ギリシア他のPIGS問題に見られるようなソブリン・リスクなど新たな危機の形でグローバル市場原理主義は、再び、大暴走の機会を窺っているというのが現実なのだ。


ところで、このような米国発のグローバル市場原理主義が席巻する21世紀の閉塞状況を根底から打開し、希望に満ちた新たな人間社会の可能性を開拓するためのユニークな認識論の可能性として、アントニオ・ネグりが提起したのが「国家(公=public)」と「個人主義(=private)」を超えた概念としての「共主義(commons)」ということだ。


これは隠然たる旧体制と化した現代世界の実質的支配権力、例えば、米オバマ政権の背後霊とも言える産軍複合体型市場原理主義に収斂した保守・コミュニタリアニズムリベラリズムネオリベラリズム等の野合型実効政治権力、我が国におけるマスコミと検察の連携で民主・小鳩体制(国民主権の理想)の打倒に成功した実効権力など、あるいは菅・民主党政権の政策基盤に潜む新自由主義への傾斜圧力などがもたらす閉塞状況からの脱出の道を示唆すると見なすことができる。


従って、このような「資本主義の暴走」と「国民主権型・民主主義」の軋轢がもたらす政治・経済・社会的な閉塞状況は必ずしも日本だけのこととは思われないだけに、菅総理大臣は、何よりも先ず「これからの日本の国のあり方についての理念」を明快かつ率直に国民へ語るべきだったのだ。それは、これから民主党・菅政権は何を目的(das Ziel)として経済・社会・福祉政策を推し進めようとしているのか、ということだ。


つまり、「財務省or構想日本のシナリオに沿った現実路線(財政・大企業重視方向)」へ、いさぎよく舵を切ったことが“現実的(日本のリアリズム)”なのではなく、「人間中心、国民中心の国家づくりと国のかたち」についての理念を明快に先ず宣言してから、その下で経済・財政・医療・福祉・教育政策などの戦略プロジェクトを構築するのが“現実的”である(未来の日本の真のリアリズムになる)ことに早く気付くべきなのだ。


そして、このような大いなる誤謬を“現実的政治”(自民党時代とは異なるリアリズム政治)だと強弁するのでは、マスゴミを窓口とする実効権力側は大喜びかも知れぬが、覚めた一般市民の目線からすれば、それはもはや誤謬どころではなく菅・民主党政権自民党型の偽装or粉飾民主主義政治へ限りなく接近してしまったことを意味するのだ(参照⇒『消費税10%首相が言及 自民の提案、参考に』、http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010061802000067.html


大勲位中曽根康弘から「市民保守派」なる称号を賜った菅総理へ贈る歌)


Alexandra - Was ist das Ziel(何を目指しているの?)


Les Ballons Rouges - Lara Fabian Serge Lama


Serge Lama - Les ballons rouges (English subtitles)


Alexandra - Mein Freund der Baum


・・・二番目のLes Ballons Rouges - Lara Fabian Serge Lamaの魅力がフランス流のコケットリーな空気(実は、歌の内容はとても悲しいものなのだが・・・Serge Lama - Les ballons rouges (English subtitles) を参照)だとすれば、元歌のAlexandra - Was ist das Zielにはドイツ流の美学(清新な美的心性)のようなものが感じられる素晴らしい歌である(歌詞は下記を参照乞)。なお、惜しくもAlexandraは交通事故で夭折している。


・・・ともかくも、初志(市民派の政治家としての目標)を見失いつつあるかに見える人に相応しいと思われるので、ここでAlexandra - Was ist das Zielを菅総理大臣へ献呈しておく。


・・・なお、Les Ballons Rouges - Lara Fabian Serge Lamaへ至る前に、その仲介的な存在として、Serge Lama のLes Ballons Rouges があるので、三番目に掲げておいた。その歌詞の内容どおりの深い悲しみを表現した Serge Lamaの歌唱力には脱帽するばかりだ。


・・・四番目のAlexandra - Mein Freund der Baumも、メディア操作の支持率に浮かれ風船の如く空中を彷徨い始めたため、往年(市民活動時代)の仲間達との絆と一般国民への誠実な眼差しを失いつつあるかに見える菅総理大臣へ献呈すべき歌と思われるので付け加えておく。


(Lyrics)


Was ist das Ziel ?
http://www.completealbumlyrics.com/lyric/91251Alexandra+-+Was+ist+das+Ziel+%3F.html


Es ist November und der Regen
Kriecht durch die Kleider auf die Haut.
Ich geh alleine auf den Wegen
Die mir vom Sommer her vertraut.
Wem wohl die kalten Tage nützen?
Was gestern lebte ist heut taub.
Und in den schmutziggrauen Pfützen
Ertrinkt der Bäume welkes Laub.


Was ist das Ziel in diesem Spiel,
Das der Natur seit je gefiel?


An ein paar Zweigen hängen Blätter,
Die heut Nacht der Wind vergaß.
Den Pavillon versperren Bretter,
Wo manches Liebespärchen saß.
Sogar die Nester in den Bäumen
Sind ohne Leben,ohne Sinn.
Und mir alleine bleibt das Träumen,
Weil ich ein Mensch mit Träumen bin.


Was ist das Ziel...


Ich bin auf einmal so alleine,
Wo ist das Glück,das hier begann?
Die kahlen Bäume und die Steine
Die schaun mich durch den Regen an.
Ich suche oben in den Sternen
Ein wenig Trost für mein Geschick.
Doch der,der Trost sucht,sollte lernen,
Er ist vergänglich wie das Glück.


Was ist das Ziel...


Doch aus Verzweiflung wächst das Hoffen,
Das uns die Kraft zum Atmen schenkt.
Zwar bleiben viele Wünsche offen,
Weil irgendwer das Schicksal lenkt.
Solange hier bei uns auf Erden
Man einen Hauch von Leben spürt,
Sorgt das Schicksal für das Werden
Und gibt das Glück,wem Glück gebührt.


Das ist das Ziel in diesem Spiel,
Das der Natur seit je gefiel.


・・・


Mein Freund der Baum von Alexandrahttp://www.completealbumlyrics.com/lyric/91251/Alexandra+-+Was+ist+das+Ziel+%3F.html


Ich wollt dich längst schon wiedersehn,
mein alter Freund aus Kindertagen,
ich hatte manches dir zu sagen,
und wußte, du wirst mich verstehen.
Als kleines Mädchen kam ich schon
zu dir mit all den Kindersorgen.
Ich fühlte mich bei dir geborgen,
und aller Kummer flog davon.
Hab ich in deinem Arm geweint,
strichst du mit deinen grünen Blättern
mir übers Haar, mein alter Freund.


Mein Freund der Baum ist tot,
er fiel im frühen Morgenrot.


Du fielst heut früh, ich kam zu spät,
du wirst dich nie im Wind mehr wiegen,
du mußt gefällt am Wege liegen,
und mancher, der vorüber geht,
der achtet nicht den Rest von Leben
und reißt an Deinen grünen Zweigen,
die sterbend sich zur Erde neigen.
Wer wird mir nun die Ruhe geben,
die ich in Deinem Schatten fand?
Mein bester Freund ist mir verloren,
der mit der Kindheit mich verband.


Mein Freund der Baum ist tot ...


Bald wächst ein Haus aus Glas und Stein,
dort wo man ihn hat abgeschlagen,
bald werden graue Mauern ragen,
dort wo er liegt im Sonnenschein.
Vielleicht wird es ein Wunder geben,
ich werde heimlich darauf warten,
vielleicht blüht vor dem Haus ein Garten,
und er erwacht zu neuem Leben.
Doch ist er dann noch schwach und klein,
und wenn auch viele Jahre gehen,
er wird niemehr derselbe sein.


Mein Freund der Baum...